『ウサギとカメ』の読書感想文-弱者が勝つために必要なモノ

再び童話を題材に読書感想文を書いていきたいなと。

今回はイソップ童話を題材に10作品くらい読んでみて感想を書いてみますね。

イソップ童話1回目は『ウサギとカメ』の簡単なあらすじと感想文を書いていきます。

有名な話ですし、そのままの解釈をしてもつまらないので、いつも通り斜に構えて書いていく予定です。

【第30回の読書感想文はコチラ】




『ウサギとカメ』の簡単なあらすじを確認してみよう

まずはご存知の方も多いと思いますが、あらすじを簡単に確認していきましょう。

【ウサギとカメの簡単なあらすじ】

ある時、ウサギに歩みの鈍さをバカにされたカメは、山のふもとまでかけっこの勝負を挑んだ。かけっこを始めると予想通りウサギはどんどん先へ行き、とうとうカメが見えなくなってしまった。

ウサギは少しカメを待とうと余裕綽々で居眠りを始めた。

その間にカメは着実に進み、ウサギが目を覚ましたとき見たものは、山のふもとのゴールで大喜びをするカメの姿であった。(ウサギとカメ-Wikipediaより引用)

>>ウサギとカメの詳しいあらすじはコチラで確認-昔話童話童謡の王国

分かりやすい良く出来たお話ですよね。

イソップ童話はいわゆる寓話(比喩によって人に教訓を伝える物語)なので、読んでいて面白いですし、『人の振り見て我が振り直せ』のように「自分も反省しないとな…」と気を引き締める意識も与えてくれます。

軽く『ウサギとカメ』の教訓について一緒に学んでおきましょうか^^

『ウサギとカメ』の教訓は『油断大敵』

『ウサギとカメ』の教訓として一番しっくりくるのは『油断大敵』でしょう。

普通にやればウサギの圧勝だったのに、過信して思いあがって油断したがためにカメに負けてしまう。

ライオンはウサギを狩る時でも全力を尽くすというに、相手がどうあれ、簡単なことでも決して手を抜かないことが大切なのですね。

一方で、カメ目線で考えると能力で劣っていても着実に進むことで大きな成果を得られることもあるということも言えるかもしれません。

だから、どんな事に対しても一生懸命に取り組むことが大事と習うこともできるでしょう。

 

この2つの教訓を理解した上で、別の見方ができたら面白いかなと思ったので、そういった視点の読書感想文を書いてみました。

では、私の『ウサギとカメ』の読書感想文をご覧くださいm(_ _)m

『ウサギとカメ』の読書感想文

【タイトル】弱者が勝つために必要なモノ

私にはカメの考えが理解できない。

なぜ足の速いウサギに対して『かけっこ』での勝負を選んだのだろうか。

歩みがのろいことをからかわれて腹が立ったことは理解できるが、だからと言って相手の得意分野に飛び込んでまで勝負する必要はあったのかは甚だ疑問である。

 

ところが、ふたを開けてみればカメの大勝利。

ウサギは自分の力を過信してしまい、途中で居眠りをしてしまう。その間に着実に歩みを進めたカメの努力が実を結び世紀の番狂わせを演じてみせた。

『油断大敵』という教訓がとてもよくわかる物語だろう。

しかし、この勝負に勝ったのはカメだけれど、果たしてそれを喜んでいいのだろうか。

物語はココで終わるが、物語を終えた後も一生は続く。偶然の勝利に一喜一憂していいのだろうか。

おそらく、両者が再び相まみえることがあった時、もうカメはウサギに勝つことはできないだろう。

両者には圧倒的な能力差があるし、今後ウサギが油断することはない。そして、カメがどれだけ努力してもウサギより足が速くなることはないからだ。

勝てる可能性があったのは最初の一回だけであろう。本来ならそのためにあらゆる準備をする必要があるはずだ。

けれども、カメはただ一生懸命走っただけだった。

だからこそ、無策で勝負に挑んだカメが私は信じられないのである。

 

弱者は考えなければならない。

どうすれば能力差を埋められるか戦略を練って、万全を期して勝負しなければ、相手が油断する事でしか求める結果は得られない。

例えば、カメは川を通るルートを提示する必要があった。泳ぎならウサギよりもカメの方が得意なはずだから。

あるいはもっと距離を長くしても良い。瞬発力に自信がなければ持久力で勝負するのも一つの戦略だ。

自分より優れた相手に勝ちたいのなら、どうしたら自分の有利な条件で戦えるかをちゃんと考える必要があるだろう。

 

勝負は時の運である。だから、一発勝負なら偶然で弱者が強者に勝つ事もあるだろう。

けれども、競争は続く。そして、その多くで結果を出すのは能力の高い強者のはずだ。

だからこそ、弱者がその中で結果を求めるのなら、一つ一つの勝負を大事にし、戦略を持って戦うことが必要なのではないだろうか。

たとえどんな相手だろうと、自分にできることを把握し、戦略を考える。そして最大限のパフォーマンスを出せる人を目指したいと思った。

(962文字)

『弱者』に注目して物語を考察

ウサギとカメの書籍画像

『ウサギとカメ』を『強者と弱者』と考えて感想文を書いてみました。

それで言うと私はカメタイプだと思うので、「どうやったらカメでもウサギに勝てるのかな?」と考えてみたのですね。

それで「泳いだらいいんじゃないか?」「距離伸ばしたらどう?」などを必死に考えたのに、この物語のカメはあろうことか無策で、感情的に勝負に挑むというね。笑

「それは無いだろう!Σ(゚Д゚)」と思って、あんな感想文になりました。

 

周りを見渡せばハイスペックな人ばかりですからね。とても自分の能力で真っ向勝負して勝てる気はしません。

だからといって、勝てないかと言われたらそんなこともないと思っています。

自分の能力を理解して戦略を考えれば弱者だって勝てると思うし、思わぬ力を発揮できるとも考えられます。

バトル漫画で言う『能力は使いよう』みたいなところですか?

 

ただ、2勝8敗や3勝7敗でも、利益が出ればトータルで言えば勝ち。

目の前の勝敗にこだわりすぎるのも良くないかもしれない。

将来勝つために今は負ける。それだって立派は戦略だと私は思っています^^

【第32回『アリとキリギリス』の読書感想文】

『ウサギとカメ』の物語には続きがあった?

そういえば、『ウサギとカメ』の物語に続きがあるって知ってましたか?

調べてみたらウサギとカメのそれぞれの『その後の物語』があるようです。ちょっと面白そうなので、軽く確認しておきましょうか。

参考サイト:『ウサギとカメ』には続編があった! うさぎが英雄になり 亀が砕け散って死ぬ-exciteニュース

 

ウサギ編は『負けウサギ』というタイトル。

【かけっこでカメに負けたウサギは、仲間に馬鹿にされ村を追い出される。しかし、オオカミに村が狙われていることを知り、そのオオカミをやっつける。英雄となったウサギは仲間に温かく迎え入れられる】

というお話だそうです。一方のカメ編(タイトル不明)のお話はこんな感じ。

【ウサギに勝ったカメは「なんでもできるんだ!」という気持ちになり、あらゆることに挑戦した。ある日、ワシに頼んで空高く飛んでくれとお願いする。ワシは言われた通り空高く飛び、そこからカメを落とした。カメは飛べるはずもなく地面に激突してしまい砕け散ってしまった】

というお話。何だか悲しい結末ですね。

 

どちらものお話も『ウサギとカメ』の結果とは反対の結末を迎えることになっていますが、やはり一時的に成功しても意味がないし、一度の失敗で悔やんでも仕方がないという事は伝わります。

物語は切り取った話ですが、人生は続くことを考えると勝敗以外の部分に目を向ける大切さみたいなのは言えるのかもしれません。

 

そういえば、結果と過程に関しては『さるかに合戦』の読書感想文で書きましたね。

昔話をいろいろ読んでいくと、どこか共通した考え方みたいなのがあるのかなーと感じてきます。

何百年、何千年と受け継がれている物語には、それだけの理由があるのかもしれません。