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又吉直樹『劇場』の読書感想文-クズ男と純粋女に芽生えた嫉妬心

又吉直樹『劇場』の画像 読書

少し前にピース・又吉直樹さん著『火花』の読書感想文を書きましたが、今回は又吉さんの2作目の作品『劇場』を読んだので、こちらの読書感想文を書いてみました。

恥ずかしさや胸が締め付けられる気分など恋愛小説ならではの気持ちを凄く動かされる物語だったかなと。

あらすじなどは今回も他の方に任せて、まずは感想文をご覧ください。




又吉直樹『劇場』の読書感想文

【タイトル:クズ男と純粋女に芽生えた嫉妬心】
永田の不器用さがくすぐったかったり、沙希の純粋さが愛おしかったり、読んでいてとても胸が苦しかった。

二人の関係は終わりを迎えるだろうと気づくと、思わず目をそむけたく時もあり、「どうしてこうなってしまったのだろう」と、原因がわかっているのに何度も考えたくなってしまう。

恋愛としてはありきたりかもしれないが、私は二人の恋愛に嫉妬している感情が芽生えていた。

そして、その嫉妬は私にはどうすることもできないものだとも気づいてしまった。
私は沙希に対してずっと違和感を感じていた。

それはどうして沙希が永田に対してこれほどまで尽くすのかがわからなかったからだ。

沙希は優しい。永田に対しても優しすぎるほど優しい。

ただ、沙希にはダメな男に尽くす自分が好きという訳でもないし、ダメだとわかっていても気持ちを止められないという恋愛感情だけで永田と一緒にいる雰囲気も感じない。

だから、沙希が永田の事を想う芯の部分がずっと分からなかった。

それゆえ、もしかしたら打算がどこかにあるのかとも考えてしまっていた。

 

けれども、結末で沙希が永田の事を想う芯の部分を知ることが出来た。

沙希は永田に感謝していたのだ。

東京に来てもうダメだと思った沙希に東京を楽しいと思わせてくれたのは、同じように東京に来て苦しみながらも夢を追う永田の存在。

永田がいたから沙希は変な罪悪感を感じずにいられた。

好きな気持ちと同時に、感謝の気持ちもあった。だから、永田に対して自分が追い込まれるまで尽くせたことに気づいた。

 

上京し、夢を追った者ゆえの感情。東京生まれ東京育ちの私にはわからない感情。

私の嫉妬心は、二人のような恋愛ができないと気づいてしまったからかもしれない。

けれども、私はこの嫉妬心をどうすることもできないし、そもそも比較できるような条件に当てはまらない。

この複雑な感情を整理するためには、自分には自分の物語があると理解する以外に答えが見つからなかった。

(文字数800字)

『嫉妬』をテーマに感想文を書いて学んだこと

ちょっと変な感想文になっちゃったかな(´・ω・`)

二人の会話のやり取りが「楽しそうでいいなー(´▽`)」と思ったので、そこから『嫉妬』をテーマに感想文を書いてみたのですが、あまり上手な感想文にはならなかったです。

そもそも、私は他人(の恋愛)にほぼ興味がないので、嫉妬することもないんですね。

嫉妬は自分に関係してなおかつ激情に駆られることがないと感じないかな?

思ってないことを書こうとしたから、変な感想文になってしまった。。。

自分が好きなもの、興味があるものをテーマにして読書感想文を書かないと言葉は乗らないなと感じました。

これからはテーマをちゃんと考えて感想文を書いていこうと思います。

★小説の読書感想文まとめ

小説の読書感想文まとめ~AIに概要を書いてもらおう~
小説の読書感想文を一覧にまとめます。大きく現代小説と過去の有名な文学作品に分けて、まとめていきましょう。今回も記事はAIさんに書いてもらいます。

本当に永田はクズ男で沙希は純粋な女なのか?

『劇場』は永田という男と沙希という女のどこを切り取るかで、感想が人によってかなり変わってくるかなと。

特に恋愛は教科書があるわけではないし、自分の経験や感情が基準になるものなので、人によって感じ方は全然違うと思います。

直接的な印象としては永田はクズ男に見えますし、沙希は純粋な女に見えますが、読み進めて行くとそうじゃない側面も見えてきますよね。

永田を愛おしく感じる人もいるだろうし、沙希にダメ女のレッテルを貼る人もいると思う。

 

私は…永田についてはどこか愛おしさを感じるかなー。不器用な感じが放っておけないですね。

沙希についてはこんな子がいたらいいなーって思います^^

同じ劇を観ても感想が違うように『視点が違うだけで物語の感じ方は全然違ってくる』と感じました。

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『東京』って何?

『劇場』を読んで改めて感じさせられたことがあります。それは「東京って何?」ということ。

私は東京生まれ東京育ちで、その事に対して特に何も思う事はありません。

ただ、大学生や社会人になって地方出身者の方と接することが増えると、その人たちの中には「東京という存在を『何かの対象』として見ることができる」という事を感じます。

比較対象が生まれると言ったらいいのかな?私はそれが羨ましかったり、煩わしかったりします。

 

上京するのはそれだけでエネルギッシュだし、上京すること自体が挑戦につながるのは凄く羨ましい。

東京に実家があると「失敗してもすぐに変えれる場所がある」とどこがで思っていて、それはそれで良いことなんだけど、劣等感みたいなのは感じてる部分はある。

『東京』に関して何も感じていなかったのに、勝手に比較対象が現れて劣等感を感じてしまう。

この感覚をどうしたらいいかは、正直まだしっくりくる答えが見つかっていない。

 

この話題に関しては気持ちが不安定な時もあるんだよね。

だから「地元に帰りたい」という地方出身者の声を聞くと、たまーに『じゃあ帰れよ』と思うのかな?笑(゚∀゚)サイテー

冷たい人間…。ホントごめん。

「東京って何?」という問いに関しては、私には一生答えられないものなんだろうなー。

 

こんな風にがむしゃらになれないもん。。。

でも、東京って凄いんだろうなぁ(・へ・)




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