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浦島太郎の読書感想文-簡単なあらすじと伝えたい教訓を考察

浦島太郎の読書感想文 読書

第2回は『浦島太郎』の読書感想文を書きました。

『浦島太郎も』前回の桃太郎と同様、言わずと知れた日本の昔話ですが、改めて読むと「こんな物語だったかー」という気持ちになりますね。

今回もまずは簡単なあらすじを、その後に感想文を書いていますのでご覧ください。

またこの物語が伝えたいことは何なのか?教訓は何なのか?も考察していますので、併せて読んでいただけたらと思います。




浦島太郎の簡単なあらすじを確認してみよう

【浦島太郎の簡単なあらすじ】

浦島太郎は浜辺でいじめられている亀を助ける。そのお礼に亀は浦島太郎を竜宮城へと連れていった。

竜宮城ではタイやヒラメが舞い踊り、乙姫様からおもてなしを受けて楽しい時間を過ごしていたが、気が付けば3年以上の年月が経ってしまった。

慌てて帰る事を決めた浦島に乙姫は玉手箱を渡したがその際に「この玉手箱は決して開けてはならない」と言われる。

浦島は助けた亀に再び連れられ自分の住んでいた村に戻るが、そこは700年経った後の時代になっていた。途方に暮れた浦島は玉手箱を開けるとみるみる内におじいさんになってしまったとさ。

(浦島太郎の詳しいあらすじはコチラで確認:インターネットの電子図書館-青空文庫)

『浦島太郎』は地域によって物語の内容が結構違っているので、私が読んだものをあらすじにして書きました。

物語によってはおじいさんではなく鶴になってしまうものもあるようですね。

この物語も桃太郎と同様有名なお話ですので、だいたいのあらすじは知っていると思いますが、この浦島太郎の物語を改めて読んでどんな感想文が書けたのか引き続きご覧ください。

浦島太郎の読書感想文-提出作品

【タイトル】その玉手箱は開けなければならない

我々は浦島太郎の功績を再認識しなければならない。なぜなら、彼がいたおかげで笑いの基礎を学んでいたからだ。

 

浦島太郎は『けっして開けてはならない』と念を押された玉手箱を開けてしまい、おじいさんになってしまう。そのシーンを読んで「浦島さんバカだなぁ」と思わず笑ってしまった。

笑ってしまう理由はお笑いのフリとオチがしっかりしているからだと思う。「押すなよ!」は「押せ!」、「すなっ!」は「せぇ!」だ。

この流れを思い出してしまうから、浦島太郎の行動に思わず笑ってしまったのだ。

 

ところが、この感情には不思議な面もある。私が子供の頃に読んだ玉手箱のシーンには寂しさを感じていたからだ。子供心におじいさんになってしまったことが可哀そうに思えたのだろう。

ここで気になるのは、なぜ私の気持ちが寂しさから笑いに変わったのかということ。端的に言えば、時間が経ち、多くのことを学んだり体験したからかもしれない。あるいは過去の悲しい出来事を笑って話せると知っているからかもしれない。

すべての過去の悲しい出来事を笑い話にすることはできないが、過去を受け入れたり、過去を過去にすることができるのなら、玉手箱のようにずっとその気持ちを閉まっておく必要はないのだろう。

 

浦島太郎は結末でおじいさんになってしまうが、バッドエンドではないと思う。時間が経ち、残された時間は少なくなっているかもしれないが、彼がした経験は唯一無二であることに間違いない。

その経験を活かし、次の行動を起こせるのは浦島太郎本人しかいない。ならば、その唯一無二の経験を活かし、残りの人生を過ごせばいい。

自分に受け入れられる過去があるのなら、その過去を『けっして開けてはならない』と玉手箱のように閉まっておくのはもったいないことだろう。

その経験はフリとなり笑い話に変えられる。過去の自分を変えることができるきっかけが目の前にあるのなら、その玉手箱は開けなければならない。

(800文字)

※先ほど載せたリンク先の桃太郎と私が読んだ桃太郎は別の作品なので、微妙に表現や内容が違っています。少し書いている内容に違和感がありますがご了承ください。

玉手箱は本当に開けてはいけないものなのか?

浦島太郎の日本史 (歴史文化ライブラリー) [ 三舟隆之 ]の表紙

「浦島太郎と言えば玉手箱!」と思っていたので、その部分を中心に感想を書こうと思っていました。

でも、物語を読んで印象に残ったのは『時間』についてで、浦島太郎は『3年間竜宮城にいて、戻ってきたら700年経っていた』というように私が読んだ本には書いてあったのですね。

 

このことに驚いたので「『時間軸を意識して書いた方がいいかな?浦島太郎の物語の魅力は時間に対する感じ方の違いにあるのかな?」と思い、過去(子供の頃に読んだ気持ち-悲しさ)と現在(大人になって読んだ時の気持ち-笑い)の対比で話を進めていこうと決めました。

改めて浦島太郎を読んで感じたのが「どうして人はマイナスの話をプラスに変えられるのだろう?」ということ。

 

私の場合だと、就職できなくて、大学を卒業したあと1~2年くらいダラダラ生きていた時期がありました。同級生や後輩が楽しそうに働いている姿を見て、惨めな気持ちになったこともありましたね。

「俺、、、何してんだろう… (´・ω・`)」と。

けれども、今はその時期の事を過去の出来事だと笑い話にできます(*´ω`)b

 

私は「行動すること」がマイナスをプラスに変える上で大事なことと思ったので、「玉手箱くらい開けてしまえ!」と、そんな風な結論にしたいなと思い、あんな感じの感想文になりました。

 

浦島太郎は700年経っていたという時間の流れがすごく滑稽で、でも、何か伝えたいことが透けてみてきて良い物語だなーと思います。

チャップリンの言葉で「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」というのがありますが、その言葉を思い起こさせてくれた物語だったように感じます。

『浦島太郎』で伝えたいことは何だったの?

昔話には伝えたいことや教訓があると言われていますが、『浦島太郎』の物語で伝えたかったのはどんなことだったのでしょうか?

いくつか考えられる教訓を見ていきましょう。

教訓1:因果応報

『浦島太郎』の教訓を一言で言うのなら『因果応報』という言葉が一番しっくりくるかもしれません。

因果応報は良い行いをすれば、良い結果が得られて、悪い行いをすれば悪い結果をもたらすという意味ですが、『浦島太郎』の物語は要所でこの言葉通りの結果になっています。

例えば、カメを助けるという良い行いをした結果、竜宮城に連れて行ってもらえたり、開けてはいけない玉手箱を開けた結果、おじいさんになってしまったように。

違う見方をすれば、カメを助けたという良いことをしたけれども『必ずしも良いことが報われるわけではない』や、玉手箱を開けてしまい『約束を破ると報いを受ける』という事も言えるかもしれません。

いずれにしても、自分の行動がその後の結果を招くと言う意味では『因果応報』ということが浦島太郎の物語の教訓として言えるではないでしょうか。

教訓2:目先の快楽に溺れてはいけない

浦島は竜宮城にいる間、ふるさとの町や両親の事を忘れてしまい、目の前の楽しい世界にどっぷりつかってしまいました。

自分の住んでいる町に帰らないといけないとわかっているのに、目先の快楽に溺れてしまったことで700年もの時が経ってしまうという取り返しのつかない過ちを犯してしまいます。

このことからも『目先の快楽に溺れてはいけない』ということが言えるでしょう。

 

この2つを見ると「浦島太郎って悲しい物語だなー」と感じてしまいますが、ポジティブな教訓もあるかもしれません。それを次で紹介しますね。

教訓3:運命の人とまた巡り合える

『運命の人とはまた巡り合える』というのも、浦島太郎の物語では言えるかもしれません。

実は『浦島太郎』には続きがあり、一般的に知られている物語はまだお話の途中だと言われています。

物語は地域によって違いがあると書きましたが、その中には『カメが乙姫で鶴になった浦島が会いに行く』というパターンもあるのですね。

玉手箱を開けた浦島はおじいさんではなく、鶴になってカメに会いに行く。そして、そのカメは実は乙姫だったという訳です。

この物語で言えば、『運命の人とはまた巡り合える』というのも教訓として言えるかもしれません。

 

ここでは3つ教訓を書きましたが、他にも言えることがあると思いますから、実際に『浦島太郎』を読んでみて、自分はどんなことを思うか感じてみるのもいいですね。

浦島太郎の物語には他にも続きがあった?

昔話はいろんな伝わり方がありますが、『浦島太郎』は『桃太郎』以上にいろんな説があって、軽く調べただけですが、とても面白かったです。

 

例えば、『乙姫は浦島に恨みがあって、仕返しとして玉手箱を与えた』だとか、『浦島は鶴になって、実は助けた亀は乙姫で、何千年と一緒に暮らした』だとか(鶴は千年、亀は万年って言いますからね)、物語にはいろんな続きがあると言われているようです。

 

昔話は教訓だったり、教育だったりで元々あった物語の都合のいい部分を絵本にしているとも言われていますから、物語に続きがあると言われても不思議ではないでしょう。

浦島太郎を読んでみて自分が何を学ぶか、何を感じたかを周りの人と話し合ったりしてみると、自分や相手の考え方が分かって楽しいかもしれませんね。

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