一寸法師のあらすじと読書感想文。個性と教訓のお話。

第7回は一寸法師の読書感想文を書きました。

昔話を選ぶのは気まぐれなのですが、このタイミングで一寸法師を選んだから感じた感想文になったような気がします。

M-1グランプリはネタ順が漫才師のスタイルと噛み合うとドッと盛り上がることがありますが、このタイミングで一寸法師を読めたのはそれに近い感覚が個人的にありますね。

【第6回の読書感想文はコチラ】




『一寸法師』の簡単なあらすじを確認してみよう

まずは一寸法師の簡単なあらすじをお読みください。

【一寸法師の簡単なあらすじ】

子供のいない老夫婦に子供を恵んでほしいと住吉の神に祈ると間もなく子供を授かる。だがその子供は身長が一寸しかなく、それ以上大きくはならなかった。子は一寸法師と名付けられる。

一寸法師は武士になるためにお椀の船で都に向かい、そこにあった立派なお屋敷で働くことになる。

その家の娘と旅に出かけた際に鬼に出会い、一寸法師が鬼から娘を守ろうとするが飲み込まれてしまう。しかし、鬼の腹の中で一寸法師が針を刺すと鬼は降参し、一寸法師を吐き出して逃げて行った。

鬼が落として言った打ち出の小槌を振ると、美味しいごはんや金銀財宝が出てきて、一寸法師の身長もみるみる大きくなる。やがて、娘と結婚し末代まで繁栄した。

(一寸法師の詳しいあらすじはコチラで確認:インターネットの電子図書館-青空文庫)

一寸法師のあらすじは諸説あって、「老夫婦が大きくならない一寸法師をバケモノだと思って追いやった」とか、「娘を自分のものにするために家を出る作戦を立てていた」などのあらすじもあるようです。

私が読んだのは良い一寸法師の物語だったので、そちらを読んでどう思ったかの読書感想文になります。

では、一寸法師のあらすじを確認したところで、引き続き感想文をご覧ください。

一寸法師の読書感想文-提出作品

【タイトル】没個性コンプレックス

物語を読み終えた時、初めて自分の個性に気づけた気がした。

決して自分が没個性なことに悩んでいたわけではない。ただ、周りと比較しても自分の個性が掴めないことにもどかしさがあった。

けれども今は、そこに答えの一つを見つけた気分でいる。

 

一寸法師と言えば名前にもあるように『一寸』というその身体的な特徴を思い起こす。

けれども、物語を読んでいると彼が指先ほどの小さな体をしているということを忘れてしまうくらい彼の持つパーソナリティに目が奪われてしまった。

鬼に飲み込まれた時に「一寸しかないからか」と彼のサイズを意識したくらいだろうか。

それだけ、彼の人間性に魅力を感じていたのだ。

しかし、彼が物語を通して何か特別なことをしたのかと言われたらそうではない。

空想上の話ということから現実的ではない箇所はあるが、彼の言動に特別な何かはなかった。

親子の関係性、屋敷での立ち振る舞い、お姫さまと喧嘩して仕返しをすることなど普通のごくありふれた人物であると思う。

それなのに、なぜ彼にそんなに心惹かれたのか、それは彼が自分に対してコンプレックスを感じていなかったからだ。

 

一寸という身長であるにも関わらず、彼はそのことについて不平不満を一切口にしていない。反対に、普通の身長になりたいという願望も言っていない。

つまり、彼は全くと言っていいほど自分のことを気にしていなかった。

それでいて、打ち出の小槌で身体が大きくなると嬉しくなってしまう無邪気さ、一通り自分の身体を眺めるとお腹が空いていることを思い出し、小槌でありったけのごちそうを振り出すしたたかさ。

そんな素直な人間性に私は心を奪われていたのだ。

 

コンプレックスがないことは没個性的であるとも言える。

だから、没個性的な人間は魅力のない人間なのかもしれないと心のどこかで引っかかっていた。

けれども、物語を通じて特別でなくても個性はあると気づけた。

これからも個性的に生きていこうと思う。

(800文字)

超没個性なのに魅力的な主人公

人間椅子/踊る一寸法師【電子書籍】[ 江戸川乱歩 ]の表紙
まず、『コンプレックスがないことは没個性的である』と書いたのですが、

『コンプレックス=劣等感』⇒『劣ってる≒差がある』⇒『差がある≒違いがある』⇒『違いがあるから個性』

こんな風に思って、『コンプレックスがない≒没個性』と便宜上書いてます。実際は知らんけど(。´・ω・)?

 

一寸法師の教訓としては『自分で道を切り開く』的なところかなと思うのですが、今回は「個性」をテーマに感想文を書いてみました。

外出時に就活生の集団を見て自分が就活生だった時のことを思い出したのか、あるいは「僕のヒーローアカデミア」の録画を観たからなのか、、、まぁ後者だな。笑

 

一寸法師は他の昔話の主人公と比べると『超没個性』に感じたのですね。ありふれた普通の感覚。けれども、物語を読み終えるとすごく魅力的な人物に感じたんですよ。

「なんでかなー?」ってなった時に『彼が自分の身体のサイズに対して一切触れていなかったから』なのかなと思いました。

一寸法師の最大の特徴って「身体が小さいのに…」ってとこじゃないですか。

それなのに身体が小さいというコンプレックス(一般的なイメージ)を武器にしないで物語が進んでいったのが私は面白かったのですね。

「いや、そこ触れないんかい!(゚Д゚)ノ」みたいな。

 

『身体が小さい』ということに対して周りが反応していても、本人がどう想うかは別の話だろうと。

相手の気持ちとか世間一般のイメージとか比較対象があれば、たとえ超没個性の人間でも魅力に感じることがあるのかなー。

きっと『個性は出ちゃうもの』なんだろうね。

 

一寸法師に魅力を感じたのは、私が『身体が小さい人の話』という先入観があって、でもそのことに本人は触れないという裏切りがあった(勝手に思った)からなんだと思います。

作者の思惑にはめられたのか、あるいは勝手に自分が盛り上がっていただけなのか、、、まぁ楽しめたのでどっちでもいいです^^

【第8回『さるかに合戦』の読書感想文】

個性ってなに?

『個性』って何なんですかねー?

自分の個性が何なのかわからなくて悩む人もいますよね。珍しいことではないと思います。

わからないものがある時は『その反対について考えてみるのが一つのアプローチ方法』だと思うのですが、、、「個性」の反対は「没個性」となりますか。

 

今回は『没個性≒コンプレックスがない』としたので、「個性≒コンプレックス」と考えられるのかな。

これで個性の正体がわかると思ったのですが、一つ問題が。。。

私、一般的に言われてるコンプレックスって今までにあんまり感じたことがないんですよ。

イケメンでもないですし、身長も低いですし、学歴もないですし、収入も少ないですし、、、

「んっ?文字にすると意外と響くなー (;゚Д゚)笑」

 

自己評価が低くて『自分に期待してない』というのもありますし、ハイスペックになれるんだったら嬉しいですけど、「まぁ別に劣っててもいっか(´▽`*)」くらいにしか思ってないんですね。

だから、没個性でも気にしたことがなくて、個性のあるなしに悩んだことがないです。もともと潜在的に個性はあるものだと思ってたのかな?

 

反対に、個性に悩むということはそれだけ『自分に期待感がある・向上心がある』とも言えるのかなと、コンプレックスを克服したいと思っているわけですから。

どっちがいいもないと思いますが、どっちかに偏り過ぎるのはよくないのかなーという気もしますね。

バランスをとりながら生きていくのがいいのかもしれませんな( ̄д ̄)

一寸法師の教訓とは?

一寸法師の物語を読んで教訓と呼べるものは何なのかを考えてみました。

私が思うに先ほどにチラッと触れたように『自分で道を切り開く』ことを伝えたかったのかなと思います。

 

一寸法師は武士になることを志し、娘を守るために鬼と戦い、最終的には普通の身長になって娘と結婚をする。

自分で起こした行動によって、予想できなかった未来を手に入れた。

誰かに指図されたわけではなく、自分で進むべき道を決めて、その道を進んでいくことで結果を出したというところは「誰にでもチャンスは転がっているんだよ」という事を教えてくれているような気がします。

 

行動を起こさなければ何も起きないですし、自分の描く理想にはたどり着けませんから、「自分次第で未来はどうにでもなるよ」というのを私は学べたように感じました。