第1回目となる今回は日本昔話で最も有名な『桃太郎』の読書感想文を書きました。
大人になって改めて読む童話は、意外と学ぶものが多いかもしれませんね。
ちなみに、なぜ読書感想文を書こうと思ったかに関してはコチラの記事をご覧ください。

まずは桃太郎のあらすじについて簡単に確認してみましょう。
桃太郎の簡単なあらすじを確認してみよう
桃太郎は日本一有名な童話と言っても過言ではないですし、あらすじを知っているという方は多いでしょう。
地域によってお話が違ったりすることはありますが、だいたいのあらすじは上記のような感じになります。
桃太郎のあらすじを確認したところで、私が書いた読書感想文を紹介しますね^^
桃太郎の読書感想文を書いてみた
【タイトル】鬼は外か鬼は内か
急に寒気がした。それは桃太郎の言動に将来の鬼の姿を垣間見たからだ。
じい様とばあ様を無視して鬼ヶ島に行った点。日本一と自負する点。村人の代わりに勝手に鬼退治をした点。この身勝手さが良い方に働いたからこそ物語は良い結末になったが、その言動には疑問を感じる部分もいくつかある。
もし彼が持つ正義感が間違った方向に今後進んでしまった場合、桃太郎は将来鬼になってしまう可能性もあるのではないだろうか。
ここで気づかなければならないのは『誰しもが桃太郎から鬼になり得る』ということだ。
始めは正しいことをしていたとしても時代や環境、立場などが変われば同じことをしても間違えになることはある。それを理解せず自分勝手になってしまうことは、気づかないうちに自分を鬼の姿にしてしまうことにつながりかねない。
では、自分が鬼にならないためにはどうすればいいのか。
解決方法として『鬼は外ではなく内にいる』と理解することを挙げたい。
私は本当の鬼の正体は『目に見えないモノ』と考えている。嫉妬や傲慢、惰性など自分の内側にある厄介な欲求が鬼の正体。つまり鬼とは自分が生み出した成長を邪魔するモノだ。
ただ、邪魔だからと言ってこの鬼に対して目をそらしてはいけない。なぜなら『目に見えないモノ』は悪いモノだけではないからだ。友情や愛情、夢や希望など大切なモノも目には見えない。
だから、目に見えないモノを恐れすぎず、信じすぎず、立ち止まり、しっかりと自分と向き合ってから行動することが鬼に対抗する手段であり、大切なモノに気づくカギとなるのではないだろうか。
自分の人生の主人公は自分。だとするなら誰しもが桃太郎だ。同時に、誰しもが鬼の姿になってしまう危険性がある。それでも、目に見えないモノから大切なモノを探し出し、向き合い、行動する主人公でありたいと私は思う。
そして、厄介な欲求に心が誘惑されてもそれに打ち勝つ強い人間を目指したい。心を鬼にして。
(800文字)
※先ほど載せたリンク先の桃太郎と私が読んだ桃太郎は別の作品なので、微妙に表現や内容が違っています。少し書いている内容に違和感がありますがご了承ください。
考察「その後、悪人にならないか?」を心配…
うまく書けてないですね。。。まぁ1回目ですし、いいでしょう。
さて、『桃太郎』は子供の頃から知っている作品ですが、大人になってから改めて読んでみると桃太郎の危うさが目につきました。
その点が一番気になったので、ココを中心に感想文を書こうかなと。
私は『桃太郎』を読んで、彼がこの先も素直な人間のままで社会人として生きていけないような気がしたのですね。
桃太郎は自分に自信があって正義感もあるので、一見すると素晴らしい人間のように見えますが、「果たしてそのままの状態で大人や社会人になれるのか?」という疑問は持ちました。
それは、時代背景や立場が変われば正しさも変わるから。
状況が変わった時に、柔軟性を持って対応することが出来るのか?が心配になったのですね。
「俺が俺が」が強すぎるのは表裏一体で、自分の想いだけを貫き通して生きていけるとは私は思いません。
なので『桃太郎の良さを残しつつ、彼が真っ当に生きていける道を探してみよう』と考えてみました。
桃太郎の言動は間違ってはいない。ただ、「鬼を倒す」とその対象を自分以外に向けているところには危うさを感じた。
じゃあ、そこを修正すればイイ男になるんじゃないか?となり、そんな気持ちを感想文に書いたつもりです。
自分の描いたビジョン通りに事が進まないと、イライラしたり、投げ出したりしますが、余計な感情に惑わされず、しっかりと向き合って行動を起こす人物にこれからなっていきたいですね^^

桃太郎は悪いヤツ?小学生の考察が面白い
「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」という、子どもが大人顔負けの知識を持って授業する番組なのですが、そこで当時小学生の『倉持よつば』さんが『桃太郎盗人説』の真偽を確かめるために全国の桃太郎を読み比べてわかったことを紹介していました。
参考サイト:サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん公式サイト-2020年1月11日2時間スペシャル
江戸時代の文献など200冊(くらいだったかな?)の桃太郎を読み比べて真偽を確かめて、小学5年生の時に文部科学大臣賞を受賞し、作品が単行本化されたそうです。
初めてこの事を知ったのでまだ彼女の作品を読んではいないですが、テレビを観てすごく面白かったですし、『当たり前を疑うところや気になったところを探求する好奇心は素敵だなー』と感じました^^
レビューを見ると子供よりも大人の方の方が楽しめている様子がうかがえますし、子供の純粋な視点が大人にとっては新鮮に映るのかもしれません。
そう考えると、私のたった一冊の絵本を読んで書いた邪念に満ちた感想文が何だか恥ずかしくなってきますね。。。笑
ちなみに、桃太郎の物語や鬼の正体は地域や時代によって全然違うみたいです。
普通はひとつの作品しか読まないですから、子どもの頃にどの桃太郎の物語に出会うかで考え方に違いが生まれることもあるかもしれませんね。
子供の頃に何に出会うかで人生が大きくかわったりするのかなー(-ω-)
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