『迷路の外には何がある?』の読書感想文|無意識に欲していた新しい価値観

『迷路の外には何がある?』の読書感想文と読んだ感想を書きました。
前作『チーズはどこへ消えた?』の完結編で、「ヘムみたいな私はどうしたらいいの?」と、前作を読んでも変われなかった人へメッセージを届けてくれる内容になっています。
この記事では私の感想しか書いていないので、『迷路の外には何がある?』をまだ読んでいない人、内容を整理しておきたい人は別記事に書いた要約を先に読んでおいてください。
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ちなみに、私はAudibleで聴きましたが、2倍速なら1時間くらいで聴けるので、スキマ時間に拝聴してみてください。
目次
『迷路の外には何がある?』の読書感想文【800字】
タイトル:無意識に欲していた新しい価値観
「どれだけ自分を疑えるか」
この本を読んでそんな言葉が頭に浮かんだ。
疑って疑って疑う。その先に残るものはおそらく片手に収まるくらいのもの。
次のステージに進むためには必要なものを探すのではなく、不要なものを置いていくことなのかもしれない。
『迷路の外には何がある?』で最も印象深かったのは「信念とは自分が信じている考えに過ぎない」ということ。
信念とは事実ではない。つまり変えることが出来るというのだ。
私は信念を変えるという言葉に違和感を感じた。それは信念を変えるという言葉にネガティブさを感じたから。
自分が信じているものを変えることは不安だ、なぜなら、今までの自分を否定することだからだ。
自分を否定することは辛い。特に私のように他者評価を感じにくい人間は、自分で自分を否定することは拠り所をなくしてしまう。
真っ暗な広い海で漂流するくらいの恐怖を感じる。
それでも、過去の自分、過去の成功体験を捨てなければ新しい旅は続けられない。
道を切り開くには手放し、手探りで進む勇気を持たなければならない。
いま私は過去の自分を否定している。
自分だけが楽しければいいと思い始めた【ゆーじの自由時間】を、誰かのためのサイトへとリニューアルしている。
無意識に新しい価値観の必要性を欲していたのかもしれない。
何の因果か『迷路の外には何がある?』を読む前に本能的にこの本の内容通りの行動を起こしていた。
無意識に感じていた「変わろう」という思いをココにしっかり記しておきたい。
今までの自分を見直し、別の考えを信じる。たったそれだけで不安なままでも先へ進むことはできることをこの本は教えてくれた。
私が選んだ新しい信念は、きっと私を新しい世界へと連れて行ってくれるだろう。
その先には今までにはなかった出会いがあるはずだ。
“自分”でなく“誰かのために”へと考えを変えた私の存在が、私の言葉が、いつか誰かの希望へと変わる日を楽しみに待ちたい。
(文字数:800文字)
『迷路の外には何がある?』を読んだ感想
自分を疑うことに関しては割としてきた方だと思う。
あまり自分に自信がないタイプだから、「本当にあってるのか?」と思いながら言葉を選んだり物事を決めたりしてきたから、自分を疑うということに対しては頭の片隅にいつもある。
けれども、「信念を変えてまで疑えてるか?」と言われたら、そんなことはなかった。
それは信念を変えることが良くないこと、ネガティブなことだと思ったから。
でも、そんな考えは『迷路の外には何がある?』を読んだことで、「確かに信念を変えることは悪いことではない」と感じられた。
「信念とは自分が信じている考えに過ぎない」ことで、事実とは違う。
自分の考えは変えられるのに、自分の考えに囚人のように縛られて結局何もしなかったり、状況が良くないのに自分の信念を変えないことで、結局自分が苦しんでしまう。
原因が外側(世間)にあると思いたいけれど、実際は内側(自分)にあるんですよね。
自分の考えを持つことは大事だけど、考えを変えることも同じかそれ以上に大事なんだなと強く感じました。
それは自分は変わらなくても世の中は変化していくからだし、今日の真実が明日も真実とは限らないから。
疑うことと信じること、変えることと変えないこと、選ぶことと選ばないこと。
「相反する価値をもっと考えないと…」と思わされた作品ですね。
環境の変化が無意識に行動を変えていた
このサイトをリニューアルしようと思ったのは『イベントでの集客がうまくいかなかったこと』がきっかけ。
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この出来事をきっかけにAudibleを利用するようになって、勉強のために普段全く読まないビジネス書を読む(聴く)ようになりました。
ビジネス系・自己啓発系の本は学生時代に読んでいたけれど、「読んで満足する」みたいな感覚があって、紙の本でビジネス書を読むのは抵抗感があった。
でも、Audibleという新しい読書体験で、普段読まないジャンルを自然と取り入れたことで、今の自分にとって刺激のある本が読めた。
もともと前作の「チーズはどこへ消えた?」を読んでいたから、関連で「迷路の外には何がある?」が出てきて読んだけれど、前作も読みたくて読んだわけじゃない。
「タイトルは聞いたことあるし、1時間くらいなら聴いてみるか」と思って読んだだけ。
でも、そのおかげで刺激のある体験ができたので、偶然だけど必然だったのかなと感じました。
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死を恐れない“信念”はあるか?
私が「信念を変えること」に対してネガティブに感じていたのは、『ワンピース』の影響が大きいような気がします。
ルフィと首領・クリークが戦った時にゼフが言ったセリフ。
「生きるための装備か… 死を恐れぬ "信念"か…」
「全身に何百の武器を仕込んでも腹にくくった一本の槍にゃ適わねェこともある」
当時(小学生かな?)の私にはものすごくカッコよく見えたし、今でも読み返すとグッとくる。
信念と聞いてパッと思い出すくらい強烈なインパクトが残っているから、「信念は曲げちゃいけない!」という意識が働いていたのだと思います。
けれども、私の持ってる信念って大したことないんですよ。
というより、死んでまでも曲げられない信念なんて持ってなかった。
「ルフィかっこいい!」と思いながら、実は自分は首領・クリークだったってことに気づいたよね。
信念を変えられると知ったけれど、死ぬまで曲げないと思える信念、「死を恐れぬ "信念"」も、これから見つけていきたいと思いました。
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まとめ:誰かにとってのHopeに!
私は寓話が好きなので、この作品は非常に面白かったです。
前作も面白かったけれど、今作の方が好きかな。ビジネス書という感じがあまりしなかったから。
ここでは触れませんでしたが、Hope(ホープ)という小人との出会いをきっかけにヘムの人生が変わっていきました。
本を読みながら「ホープは作者なのかな?」なんて思ったりもしたかな。
このサイト(私)も、誰かにとっての希望になれることを目指しましょう。

どうも希望でーす!

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