『「存在感」はつくれる』要約|選ばれる人になる3つの鍵

【「存在感」はつくれる(著:大塚ちづる)】の核心は「能力」ではなく「印象」が人を選ばせるという事実を認めること。
控えめで目立たない人でも「プレゼンス(存在感)」というスキルを磨くことで影響力を持ち、“選ばれる人”になれると主張しているのですね。
会議で発言が少なくても信頼される人、目立たないのになぜか大事な仕事を任される人。
その背景には「プレゼンス=その場に与える印象と空気の力」があるという事に気づかされる内容でした。
この記事では、集客の悩みを解消するためにブランディングを考えている私が、『「存在感」はつくれる』を読んで学んだ3つの要点を要約してお伝えします。
「存在感を出すにはどうしたらいいのか?」について困っている方は参考にしてください。
前回読んだ【選ばれる人になる「パーソナル・ブランディング」の教科書】も合わせてご覧いただければと思います。
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目次
存在感は「後天的に磨けるスキル」
『「存在感」はつくれる』では、プレゼンス(存在感)とは「その人が発する空気」だと定義されています。
たとえば、会議で誰かが一言つぶやくだけで場の流れが変わったり、目立たない人がなぜか毎回大事な仕事を任されていたり――そんな場面で発揮されているのがプレゼンス。
著者の大塚ちづるさんは、これを才能ではなく誰もが身につけられる“戦略的なスキル”だと説きます。
そのために必要なのは特別な話術や自己主張ではなく、「印象づくり」や「習慣の整え方」といった日常の小さな積み重ね。
ここでは、本書を読んで特に心に残ったプレゼンスを高める3つの要点を紹介します。
『「存在感」はつくれる』3つの要点
- プレゼンスは他人が決める“印象”である
- 第一印象で“信頼される人”かどうかが決まる
- 存在感は「見た目」と「習慣」でつくられる
次から、それぞれのポイントを具体的に見ていきましょう。
要約①:「プレゼンス=他人が決める印象」である
本書の要約ポイントの1つ目は「プレゼンス=存在感とは自分ではなく他人が決めるものだ」という視点です。
いくら自分が「真面目にやっている」「人のために動いている」と思っていても、それが周囲に伝わっていなければプレゼンスとしては“存在していない”のと同じ。
本人の意識と他人の評価には大きなズレがあるということです。
だからこそ、本書では「自分がどう見られているか」を意識的に整えることの重要性が語られています。
特に控えめで目立ちたくない人ほど、実力や人柄が埋もれがち。
けれど、ほんの少し印象の持たせ方を変えるだけで、「信頼できる人」「あの人に任せたい」と思ってもらえる可能性が高まる。
プレゼンスとは、能力を引き出すスイッチであり、機会を引き寄せる“見えない武器”なのだと感じました。
要約②:「第一印象で勝負はほぼ決まる」
要約ポイント2つ目は「人は出会ってから20秒以内に“任せられる人かどうか”を判断している」という指摘。
第一印象は3〜5秒で決まるとも言われますが、そのわずかな時間の中で、信頼や期待の“入り口”がほぼ形作られているという事実。
プレゼンスを高めたいなら、話す内容よりも先に「どう見えているか」「どう感じさせているか」に意識を向けることが先決。
本書では、服装や髪型、表情、声のトーン、姿勢といった非言語の要素が相手に与える印象を決定づけると繰り返し述べられています。
「中身で勝負したい」と思うのなら、まずは中身を信じてもらえるだけの見た目や所作を整える――それが、プレゼンスの基本なのですね。
要約③:「“見た目”と“習慣”が存在感をつくる」
プレゼンスを高めるには特別な才能やテクニックが必要と思いがちですが、本書で示されていたのは「日々の習慣と、ちょっとした見た目の工夫こそが鍵になる」ということ。これが3つ目の要約ポイント。
たとえば、毎週金曜日は“なりたい自分”をイメージして服を選ぶ。
これはほんの一例ですが、そうした小さな行動の積み重ねが、やがて他人の目に映る印象を変えていく。
また、プレゼンスを構成するのは服装や所作だけではなく、オンライン会議での背景の整え方や、画面越しの姿勢・表情も含めて、“見え方を設計する意識”を持つことが大切だと説かれています。
地味でも構わない。でも「なんとなく安心できる」「ついお願いしたくなる」――そんな印象をまとった人こそが、実は最も強い存在感を放つのかもしれません。
以上が要約として覚えておきたい内容。
存在感は自分から醸し出すもの。けれども、存在感があるかを決めるのは相手。
言われてみれば当たり前だけど、文字に起こすとより具体的にイメージ出来ますね。
「私には関係ない本かも」と思ったけど…意外と刺さった理由
「普段の自分には役に立たない内容」というのが率直な感想。
この本を読んで「うーん...」と思ったのは『成功を“人から選ばれること”』としているところ。この価値観が自分の中になかったから、否定的な気持ちで終始読んでた(実際はAudibleだから聴いてた)。
それに、私は在宅デスクワークが基本なので、そもそも人に会わない。人と関わらなくてもやっていけるのであれば、読む必要のない本でしょう。
逆に、会社勤めなりで周りに人がいて、その中で『自分の存在感をどうアピールするか?』『仕事環境をより良くするためにどんなことをすればいいのか?』が知りたい人にはおすすめ出来る内容ですね。
なので、普段の自分には役に立たないと感じたのですが、人と関わる仕事をする時には意識した方がいい内容だとも感じた。
『人は思っている以上に見た目で判断している』というのが一般的な意見だし、思い返せば自分も無意識のうちに人を見た目で判断していると思った。

自分が考えがどうであれ、人との関わりでは見た目を意識するのは重要なのですね。
「話せばわかる」では遅い?非言語で信頼される人になる
私にとって耳が痛かったのは、服装や髪型、表情、声のトーン、姿勢といった“非言語の要素”で印象が決定づけられるということ。
私はNPOの活動で学校に行って講義をすることがあります(Wikipedia風プロフィール参照)。
教室のドアを開けて生徒たちの視線が一気に自分に集まるのですが、そこからの数秒で「コイツはこんなヤツかな」ともう判断されていたのですね。
校風も関係しているとは思うけれど、たまに空気が重い時とかやりづらい時とかがある。
今までは「話し始めて空気を作っていこう」と思ったけれど、それじゃ遅い。
教室に入った瞬間、その段階で「コイツなんか面白そう」と生徒に思ってもらえるような“非言語の要素”を意識して今後は活動していきたいですね。
結果的にそれが自分を助けることに繋がるから、自分のために見た目をもう少し意識していきましょう。
まとめ|控えめでもチャンスを引き寄せる“存在感の磨き方”
『「存在感」はつくれる』は、チャンスをつかみたい人はもちろん、私のような自己主張が苦手な人や控えめな性格の人が読んでも気づきの多い一冊でした。
声が大きくなくても、華やかでなくても――印象の整え方ひとつで、信頼され、選ばれる存在になれる。
そのために必要なのは、“見た目”や“所作”といった非言語の要素を意識し、自分なりのスタイルでプレゼンスを磨いていくこと。
私自身、人と関わる機会が少ない働き方をしていますが、それでも「ここぞ」という場面では、相手に安心感や信頼感を持ってもらいたい。
だからこそ、存在感というスキルは身につけておく価値があると感じました。
「自分には強みがない」「もっと評価されたい」と感じている方は、チャンスを引き寄せる“存在感の磨き方”をこの本から学んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに、私はAudibleでこの本を聴きました。音声読書の良さについては下記の記事で詳しく書いています。
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