『バナナの魅力を100文字』の要約|3つのポイントをお伝え

【バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則:著・柿内 尚文】で主張しているポイントは、「伝える」ではなく「伝わる」がゴールだということ。
要するに「自分が言ったかどうか」ではなく、「相手にどう届いたか」がすべてという訳ですね。
この記事では『マーケティングの勉強』を始めた私(Wikipedia風プロフィール参照)が、【バナナの魅力を100文字で伝えてください】の要約と個人的に学んだ部分を書いています。
私が伝えたい事があなたに伝われば幸いです。
目次
「バナナの魅力を100文字で伝えてください」の要約
『バナナの魅力を100文字で伝えてください』は、文章力に自信がない人でも「伝える」から「伝わる」へと一歩踏み出すためのヒントが詰まった一冊。
著者・柿内尚文さんは、編集者として数々のヒット本を手がけてきた経験を活かし、相手に届く言葉の選び方や構造の作り方を、やさしく具体的に教えてくれます。
この本のすごいところは「すぐに使える」「日常で試せる」「何度でも読み返したくなる」という3拍子がそろっている点。
マーケティングや営業のプロだけでなく、友人とのLINE、SNS投稿、子どもへの声かけにも活かせる汎用性の高さが魅力で、文章や会話に自信がない方ほど読んでみる価値のある1冊ですね。
ここでは、私自身が読んで「なるほど!」と思った3つのポイントを、実例とともにまとめてみました。
要約①:「伝えたつもり」は伝わっていない
「ちゃんと説明したのに、全然伝わってなかった…」こんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか?
本書の最初の要点は、まさにその“ズレ”に気づかせてくれる内容でした。
著者は「伝える」と「伝わる」はまったくの別物だと指摘しています。
たとえば「この商品、お得ですよ」と言ったとしても、相手がそれを“お得だ”と感じなければ、伝わっていないのと同じという考え方です。
大切なのは、自分が言ったことよりも、相手がどう受け取ったか。
つまり、「伝えたかどうか」ではなく「残ったかどうか」が“伝わる”ということなのです。
そのためには、ただ情報を伝えるだけでは足りません。
「相手が知りたいこと」「相手の記憶に残る表現」「何度でも伝える姿勢」が不可欠だと、本書では丁寧に解説されています。
伝えたつもりで満足するのではなく、「相手の反応で伝わったかを確認する」。
この視点を持つだけでも、日常の伝え方がガラッと変わるのですね。
要約②:「伝わる構造」は7階建てのビル
伝わる言葉には“型”がある。
本書では、伝える力を7つのステップに分解し、まるでビルのように積み上げていく考え方を提案しています。
その7階建ての構造とは以下のとおりです。
7階建ての伝わる構造
- ゴール設定:「何のために伝えるのか」を自分の中で明確にする。
- 納得感:「なるほど」と思ってもらえるだけの根拠や背景を示す。
- 相手ベース:自分目線ではなく、相手が興味を持つ視点に立つ。
- 見える化:言葉だけではなく、数字や例え、比喩を使ってイメージを喚起する。
- 聞く力:相手の話をよく聞き、理解する姿勢を持つ。
- 親近感:構えず、素直な言葉で距離を縮める。
- 信頼感:継続的な関係と誠実な態度で築かれるもの。
たとえば、「この服は防水です」では伝わりにくくても、「急な雨でも中のシャツが濡れない、防水3層構造のコートです」と伝えれば、見える化・納得感・相手視点が一気に詰め込まれた情報になりますよね。
この構造を一度身につければ、日常の会話からプレゼン、広告コピーまであらゆる場面で「伝わらない」ストレスが激減します。
要約③:すぐに使える「伝わる技術」
「今日からすぐ使えるテクニック」が掲載されているのもポイントの1つ。
中でも、私が印象に残ったものを5つピックアップしてみました。
すぐに使える「伝わる」テクニック
- 比較の法則:「AよりBのほうが○○」と伝えることで、相手は自然にその差に注目します。たとえば「旧モデルより2倍長持ち」といった表現は説得力抜群です。
- 言いかえの法則:「つまらない」→「伸びしろがある」「まだ磨ける」など、ネガティブをポジティブに変換する言葉のチューニングが効果的。
- 数字の法則:「なんとなく便利」ではなく、「3ステップで操作完了」など、具体的な数字が入ることで説得力が増します。
- 間の法則:言葉を詰め込むのではなく、「…」や空白を使って印象づける。とくに会話やプレゼンで効果的です。
- ネーミングの法則:たとえば「お掃除シート」よりも「ミクロのチカラで汚れを落とす“ピカピカマスター”」の方が、記憶に残りますよね。
これらの技術は、何気ないひと言の印象を大きく変えてくる。
本書にはこのような“すぐ効く”コツが掲載されていて、どれも明日から試したくなる実用性ばかり。
まるで伝え方の“道具箱”のような感覚で活用できます。
一度読んで終わりというよりも、身につくまで何度も繰り返し活用していきたい内容なので、紙や電子書籍で常に手元に置いておくのに適している点でも凄く優れているなと感じましたね。
この本をおすすめする人
プレゼン・営業・SNSなどで「伝え方」に悩んでいる人
「一度伝えたのに…」という場面がよくある人
書く力・話す力を鍛えたい人(特にマーケティングに関わる人)
人間関係を良くしたい人 など
上記に当てはまる人にはきっと役立つでしょう。
『バナナの魅力を100文字で伝えてください』のタイトルに込められたテクニックとは?
タイトルになっている『バナナの魅力を100文字で伝えてください』はインパクトのあるタイトルですよね。
実は、このタイトルはこの書籍で触れているテクニックを駆使して付けられたとも書かれています。
【タイトルの理由とテクニック】
バナナ:親近感を意識。多くの人になじみ(キャラやバナナボートなど)があり興味を持ってもらいやすい。
100文字:数字の法則。伝える相手が想像しやすい数字を使っている。
伝えてください:お願いをして自分事にしてもらう。
筆者がバナナ好きで、その魅力を発見したことがタイトルの理由となっていますが、実は上記のようなテクニックもタイトルには隠されているのですね。
また、著書では筆者にとってのバナナの魅力を100文字程度で書いた例文も添えられています。
『バナナと私』
我が家の冷蔵庫には、バナナが常備されています。理由はバナナが僕と愛犬の架け橋だからです。我が家の愛犬はバナナが大好物。毎朝僕に「バナナくれ」と付きまとってきます。
1本のバナナを少し愛犬にあげて、残りは僕が食べる。この時間が僕にとって心穏やかな時間です。(126文字)
この文章は“6つ”の情報の塊(文節)になっていますが、コレは本書でも書かれている『人が覚えられる記憶に残りやすい意味を持った情報の塊である“7つ”以内』に収まっています。
こんな細かいところを意識すると伝わりやすいのですね。
一応私も考えてみました。
『そんなバナナはファンタ☆スティック!』
私にとってバナナは革命。理由はスゲー変な腹具合の日でもバナナならまだ助かるから。体調が悪くて落ち込んでも「バナナ食べられるし、じゃあ、まいっか」という気分になる。
バナナを朝食で食べると、不思議と体調も改善していく。「そんな馬鹿な」と感じる瞬間が好きだ。(126文字)
バナナのすばらしさ(ゴージャスさ)を伝えようと思ったら、方向性間違えちゃった。。。
こういうのが『伝わる文章』ではなく『伝える文章』なのですね。笑
まぁ『伝わる人には伝わる文章にしよう』と思って書いたので、意味が分からなかったらスルーして大丈夫です。
ちなみに、5つの国名を入れてみたので探してみてください v(*´▽`*)
「バナナの魅力を100文字で伝えてください」から私が学んだ3つこと
ここからは私が個人的に学んだこと、感じたことを書いていきます。
私は以下の3つがこれからの自分に役立つと思いました。
・性格を切り離す
・ネーミング
・伝わらないことも大事
1つずつ書いていきます。
性格を切り離して説得力を手に入れる
著書では【性格を切り離して、別人格になったつもりで伝える】ということが書かれています。
「二重人格は素敵だ!」という松岡修造さんの例を挙げて、性格と仕事を切り離して考えることで、伝え方を分けることの重要性を説いていました。
私は優柔不断だし、曖昧な表現が好きなので、さっきの例文みたいに文章で伝える時は含みを持たせることが多いです。
けれども、説得力を持たせるためには「もっと断定的に伝えてもいいかもしれない」と感じました。
例えば、私は【コラム:第2話「てめぇ文章書けんのか?」】でも触れたように、NPOの活動で学生に講義をすることがあります。
こういった人前に出て話す場面では自分の曖昧な性格を切り離して伝えた方が、自信を持って伝えている印象になって生徒たちには伝わりやすいと感じました。
書くときと話すときで性格を切り離す。
そうすることで説得力を手に入れることも必要だと感じましたね。
『ネーミングの法則』でブランドを手に入れる
著書では『ネーミングの法則』について書いてありました。
名前を付けることで特別感が出るというヤツですね。
この特別感というのは言い換えたらブランドと言えるのかなと。
【ゆーじの自由時間】にはブランド力がない。そもそもブランド化を考えてなかった。
それは、もともとこのサイトは自分の掃き溜めで、誰かの役に立つことを意図的に意識してなかったから。
けれども【NPOイベントの集客課題に直面…自サイトでモヤモヤ整理中】の記事でも書いたように、これからはこのサイトを実験台にして集客の課題をクリアすることに繋げていきたいと思っている。
今後はこのサイトに特別感が出るような仕掛けや取り組みをしていく必要があるなと感じました。
『伝わらない部分』もあえて残したい
もし自分の言っていること、相手が話していることが全部伝わったら、きっとその生活はつまらないなとも思った。
伝わらないから一生懸命になるし、「この人は何を考えているんだろう?」と気になってしまう。
理解できない部分ってもどかしい事が多いけれど、そこに魅力も隠れていると私は思う。
だから、あえて伝わらない部分も残しておきたいと思った。
例えば、「コラム」カテゴリーでは私の独断と偏見にまみれているけれど、あの文章は誰かに理解されたり、共感を求めて書いてない。
そのままの自分を思いっきり出してる。
もちろん理解されたり、共感できる部分を感じ取ってくれたら嬉しいけれど、「何だコイツ~!(;゚Д゚)」って思われていても何も問題ない。
だから「伝わらない」、もっと言えば「伝えない」部分はちゃんと残しておきたいと思った。

相互理解の役目は人が好きな共感モンスターたちに任せて、私は孤独なゴーレムでありましょう。笑
まとめ
【バナナの魅力を100文字で伝えてください】は「自分が言ったかどうか」ではなく「相手にどう届いたか」。
「伝える」ではなく「伝わる」ことが目的であるという書籍でした。
レビューでも書かれていましたが、本当に内容が理解しやすくて、伝え方の本に相応しい「よく伝わる」内容ですね。
この本はもともと読むつもりはなかったのですが、「とりあえずAudibleでビジネス書を読んでみよう」とした時、おすすめで一番上に出てきたから選んでみました。
Kindle Unlimitedは対象外ですが、Audibleでは無料で聴けるので、興味がある方は読んでみてください。
ちなみに、私のAudible体験レビューもあるので、参考になれば幸いです。

- 『ゆーじの自由時間』はゆーじ×AIアシスタントのジューイで運営しています。【ゆーじのWikipedia風プロフィールページはこちら】【ジューイのWikipedia風プロフィールはこちら】
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