第3話「この道を行けばどうなるものか」

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前回の【第2話「てめぇ文章書けんのか?」】でチラッと触れましたが、ただいま高校に行って、とある講座の担当をしています。

今回はオファーを受けた経緯と決断に至るまでのお話をご覧ください。

私は個人事業主で、普段は自宅に引きこもって生活中。

基本的に仕事は自分一人で完結するので、人とコミュニケーションを取りながらバリバリ働くことはありません。

働く時間もその日何をするかも全部自分で決めて、気分が乗らない日は働かないことだってあります。

そして、そんな日々を続けた結果、みるみる収入は減り、生活が厳しくなっていき、結果的に馬車馬のごとく働く日々が続いてく…

個人事業主は楽しいですね。

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そんな私の働き方を知ってる人からある日突然「今度高校でこういう講座をするんだけど、クラスに対しての人数が足りないから講師やってね」と連絡が。

「えっ、もう決定事項ですか?笑」

【ケツメの作り方】よろしく、「今日からボーカルだから」と言われたような感じで、いきなり打診を受けました。

それとほぼ同時に私の気持ちは決まってました。

決断までの流れを回想してみましょう。

---回想はじめ---

普段からあまり人とコミュニケーションを取らない。

ましてや高校生に向けて講義をするなんて出来るわけがない。

そもそも学生時代から人前に立って何かをするタイプではなかったし、初対面の人も人数が多いのも苦手。

別に強制されてるわけでもないし、人手不足なんて私には関係のないこと。

こんな不安99%のオファーなんて受けるヤツはバカだな。

---回想おわり---

そして私は二つ返事で「やります!よろしくお願いします!」と連絡しました。

…んっ?なにか問題でも?

正直に人前に立って何かを話すなんて自分には向いてないし、強制じゃないんだから断れるなとも思ってました。

ただ、不安な気持ちが99%あったのですが、たった1%『先生ごっこも面白いかもな…』という気持ちが消えなかったよねー。

やっぱり迷った時は自分が面白そうと思った道を選びたいじゃない?

それに「“伝説の教師”も観てたし何とかなるだろう』という気持ちもあったので、あまり深く考えず「やらせていただきます」と返事をした次第です。

“GTO”とか“ドラゴン桜”とか、教員免許のない人間が高校に行って、教卓に立って何かを伝えるって構図はやっぱり面白いんだね。

それは自分で自分のことを「お前何様だよ!」って頭の中で思いながらも、気持ちとしては「生徒たちの前に立つ以上ちゃんと大人を演じないと」って状態になるからなのかな。

頭と心が不一致な状態は長く続いたり自分で選択できないと辛いけれど、その状態を自分が理解していると結構楽しかったりもする。

「なんでこんなことになったんだ?…いやいや自分で選んだんやないかーい!」みたいな。

このドラマの設定みたいな構図を自分も体験できたと思ったら笑えるし、後で振り返ったら「あの時よくやったなぁ」と思える気がしたのよね。

だから、断る理由なんて一つもなかったです。迷わず行けよ、行けばわかるさ。

ちなみに、『ごっこ』って書きましたけど、遊びでなく真面目にやってますからね。

まだ私の人となりが伝わってないと思うので、一応補足させていただきます。

私の教師っぷり(?)はネタが尽きた時にでも書こうかな。

文化祭で漫才を披露したり、生徒の家の壁をハンマーで壊したり、「バカとブスこそ東大に行け!」って言ってみたり...。

って、そんなことするわけないでしょ、このバカチンがっ!


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