第16話「学校の勉強が必要なタイプの人でした」

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前回【第15話「“こだわり”が似合わない男」】で学生時代の部活の経験を書きましたが、今回は学生の本分である勉強について考えてみましょう。

私は学校の勉強が得意ではなかったですし、当時は「なんで勉強するんだろう?」という発想もないくらい、疑いもなく「勉強はするものだ」という感じで当たり前に過ごしてました。

ただ、大人になった今になって残るのは「もっとちゃんと勉強しておけばよかった」という気持ち。

私はもう子供に戻って学校の勉強をするということは出来ません。

けれども、勉強自体はこれからも出来るし、現役の学生にとっては疑問に対する一つの答えを提示できるので、しっかり書いていきましょう。

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結論から言えば「学校の勉強は将来“直接的に”役に立つことはほぼない」と私は思ってます。

この時の主人公の気持ちに近いものを答えたり、歴史上の人物の名前や出来事を覚えたり…そんなものが役に立った経験はほぼない。

誰かとクイズ番組を観ながら「答えは大化の改新だ!」と言う時くらいしか役立つことはないでしょう。

そもそも、学校の勉強で学んだことが直接役に立つシチュエーションに出会う機会が少ない。

それよりもクラスメイトと話したりするコミュニケーション力とか、宿題を忘れた時の対応力とかを身に着けた方が社会に出た時に役立つ機会が多いですね。

もちろん、海外での仕事なら英語が、理系の仕事だと化学反応式とかが直接役立つことはあるけれど、一部の限られた人だけが必要になるなら、その他大勢にとっては「学校の勉強は役立たたない」と感じても異論はないでしょう。

けれども、大人になって思うことは「あの時ちゃんと勉強しておけばよかった」ということ。

なぜそんな気持ちになるのか、それは「学校の勉強ってやっぱり大事だった」と今になって実感するから。

学校の勉強って「(社会で)生きるための基礎として必要だったんだな」と、私は今になって気づきました。

学校の勉強が社会に出てから必要ないと感じるのは、学校の勉強は『答えのある問題』を解くのに対して、社会では『答えのない問題』を解かないといけないからかなと。

私が直接役に立つことはないと感じているのは『問題の質』が違うからかもしれません。

では、問題が違うのに学校の勉強が必要だったと感じるのはなぜか?

それは“『答えのない問題』を解くためには『答えのある問題』が解ける必要がある”と感じたから。

“基礎問題が解けない人間に応用問題は解けない”と思う。

特に私みたいな感覚が鋭くないタイプは基礎問題が解けることが非常に大事。基礎を応用して問いに対する答えを探さないといけない。

学校の勉強が役に立たないと言い切れる人間は感覚が鋭いんだと思う。

自分の中で「この時はこうすればいい」みたいな確立された視点や発想がきっとあるんだろうね。

例えば『テレビ千鳥』で大悟さんが小学生の計算問題を解いた放送回が凄かったけれど、アレが出来るなら学校の勉強は必要ないと思える。

でも、私にはあの才能はない。

だから、基礎や解き方をちゃんと教わって、それを活かして問題にアプローチしないと生き残れない。

そう考えると学校の勉強は必要だったと感じざるを得ないかな。

漢字の読み書きが出来れば、言葉に対する理解力が上がる。

計算が出来れば、仕事の効率が上がる。

歴史を知れば、同じ失敗を繰り返さずに済む。

すでにある答えを知る。そして、それを自分にどう生かすか?

『学び』ってこういうことなんですね。

学校の勉強は大事だというけれど、誰もなぜ大事なのか誰も教えてくれなかった気がする。。。

でも、学校の勉強に対して自分が疑問を持てなかったことに原因はあるし、疑問を持つ持たないは別として『やることをやらなかった』から、後悔に似たような感情が生まれてるのかな。

ただ、学校の勉強はもう出来ないけれど、勉強自体はこれからいくらでも出来る。

今はほぼ知識のない分野として、音楽の勉強を【ゆーじの音遊び(note)】で記録しながらしてるけれど、すごく楽しい。

学ぶ意味が分かった今だからこそ基礎的な勉強もしっかりやろうという気持ちになっているし、上手くいかなくても「次はこうしてみよう…」など積極的になれている。

この気持ちが続く限り、興味を持ったものは追求していきましょうや。


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