第6話「僕なりのヒーローアカデミア」

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第5話「正解のない問いに答える」】で学歴よりも校風の方が大事と書きました。

そして、その校風は良い・悪いよりも合う・合わないの意味で大事だと。

当たり前のことかもしれないけれど、学校によって全然雰囲気が全然違うのよね。

もう少し踏み込めば、クラス単位でも違う。

私が担当したあるクラスは「おとなしめな生徒が多かったなー」と思ったら、違う人が担当したクラスは「みんなワイワイしてた!」みたいにクラスによってもカラーの違いが表れる。

今回は正解のない問題に答えるのが課題だったので、校風やクラスの雰囲気で答えの質が違ったのが印象的でした。

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正解のない問題なので、答えの質の良し悪しはどこに基準を置くかで変わってくるけれど、やっぱり『個性が見える答えは面白い』ですね。

それで言うと、割と自由な校風の学校は偏差値問わず個性的で、面白い答えが多かった。

じゃあなんで個性的や面白い答えが出てきたのか?

それは『積極性』があったからじゃないかなって。

積極性のあるクラスでの講義は『反応』が良くて講義がやりやすい。

講義がやりやすくなるとコチラの意図が生徒に伝わりやすくなって、「別に真面目に考えすぎなくていいんだな!」みたいに『抵抗感』がなくなってクラスの雰囲気も良くなる。

雰囲気が作れると生徒たちもより積極的に、自由に答えてくれるから個性が出やすくなる、みたいなイメージかな。

逆に受け身のスタンスの生徒が多いクラスだと、反応がイマイチでアウェーの空気感があって講義はやりずらい。

そうすると『意図が伝わってないかも?』と考えてしまって、無駄が多くなって、生徒たちにも微妙にしか伝わってない感じはしました。

トライアンドエラーを繰り返していくうちにそうなることがわかってきたので、次の講義の際は初デート以上に準備をして臨むわけですよ。

その結果、最初は空気が重かったけれど軌道修正できて、積極的に課題に取り組んでくれたケースもあれば、最初から最後まで微妙な感じで終わったケースもある。

報われることもあれば報われないこともあるのは、どの世界でも共通ですね。

『いかに環境を作るか?』で結果は全然違うことを経験して、『環境ってものすごく大事だな』と感じました。

学校という場所に限らず、私は環境ってかなり上位に大事なことだと思ってます。

特に“人間関係(誰と)”っていう部分は大きな影響を与えるかなと。

それは、その環境を作っているのは“人間(誰か)”で、仮にその人間の力が強いとそれが正解の雰囲気になっちゃうから。

いろんな学校のいろんなクラスを観察すると、人間関係みたいな部分はなんとなくわかるし、クラスの雰囲気を作っているのは中心人物的な人間が少なからず影響しているってのが見えてきた。

『空気を読む』という言葉の“空気”が作られるのはこういう仕組みだったんだなって。

あと蛇足だけど、クラスの雰囲気を作る要因の一つに担任の先生の技量も関係していると思う。これは…シンプルに悪口。

さて、じゃあ「校風やクラスの雰囲気が自分に合ってないと、もうどうすることも出来ないの?」って言うと、そういうわけでもなかった。

とある学校での講義は全然ハマらなくて、その原因を校風や雰囲気に求めた時がありました。

『別にこの生徒たちの将来がどうなろうと俺には関係ないしなぁ…』と思いつつも、『与えられた仕事を全うするのは当然の義務だろ?』という気持ちもちゃんとあったので、課題に取り組む生徒たちのサポートをしていたわけですが、ある生徒の課題を覗いた時にすごく個性的で面白い答えを持っていたんですよ。

具体的なことは書けないですが、いま一生懸命に取り組んでいることがあって、それを軸に課題に対する答えを書いている、みたいな。

しかも、探してみるとそういった生徒が何人かいるんですよ。

そこで、仮に置かれた環境が自分に合っていなかったとしても、自分さえしっかりしていれば個性を育てることは出来るもんなんだなーと気づいたわけです。

どんな環境であろうと『伸びしろのある人間って場所を選ばないんだな』って強く感じました。

そして『この学校やりずれぇなー』と思ったことを反省したよね。笑

子供から学ばされるみたいな言葉を耳にするけれど、本当にその通りだと思った。

これからは、まず自分にベクトルを向けて、何がダメだったかをしっかり振り返える。

そういった置かれた環境で「自分は何をしたのか?」「こうすればもっと出来たんじゃないか?」は一度考えるようにしたいですね。

それでもし確実に自分に非がないと言えるのなら、その時は全力で他者批判しましょう。…冗談よ。

ひょんなことから学校で講義をすることになって、大変なこと(朝早かったり…場所遠かったり…)もあったけれど、オファーを引き受けて良かったです。

もし断っていたら学校の先生みたいな経験はできなかったし、何より若者のバイタリティに刺激を受けることはなかった。

『自分の老いを感じるかな?』と思ったけれど、『まだまだ若者に負けたくない!』って思えた。

何を持って勝ち負けかはわからないけれど、自分にもまだ何か可能性があると信じて、日々を過ごしていこうという気持ちにさせてもらいました。

生徒たちも講座を通じて何かを感じてもらえたら嬉しいですね。

私の講義がきっかけで個性が抹消されてないことを願っています。

当初、文章を書く練習として自分で何かテーマを決めてここまで続けてきましたが、だんだんコラムみたいなイメージになっちゃってるのかな?

本当は日常で起きたこととかお出かけした時のこととか、みんなが気になってあるであろう私の生態を書こうかなとも思っていたのですが、コレはコレとして『コラム』カテゴリーとでもしておきましょうか。

自分には関係ないことや興味のないことでも文章が書けるようになれたら幅も広がるし。正直コラムとかあんまり良く分かってないけれど、目指せマツコ・デラックスを目標に続けていきましょう。

今後このサイトをどうしていくかは全く考えてないですが、面白そうなことを試して、違ったら方向を変えて、自分のスタイルを見つけていこうと思います。

顔は見えなくても個性は見えるサイトになれば面白いかな。


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