日本昔話、グリム童話、アンデルセン童話の読書感想文を書いていくうちにこれらの物語の違いを感じました。
どういった特徴があるのかを感じたままに書いているので、もしこれから昔話や童話を読むことがあるのなら参考にしていただければと。
あくまでも私の感覚なので間違っている部分もあるでしょうから、「それは違う」と感じたところは無視してくださいな(´-ω-`)b
日本昔話・グリム童話・アンデルセン童話の違い
日本昔話・グリム童話・アンデルセン童話の違いですが、『頭(理性的)と心(感情的)』『教訓(教えられる)と体験(自分で考える)』の組み合わせで表現できるかなと。
表にするとこんなイメージ…
教訓(教えられる) | 体験(自分で考える) | |
頭(理性的) | 日本昔話 | グリム童話 |
心(感情的) | (イソップ物語) | アンデルセン童話 |
…もっと分かりやすく伝えたいのですが、私の能力ではうまく伝えられないのがもどかしい。。。
でも、何とか頑張って伝えてみます!
日本昔話の特徴は『生きていく上で守るべき教訓を教えくれる』こと
まず、日本昔話は『生きていく上で守るべき教訓を教えくれる物語』のが特徴かなと。
日本で生まれた物語なので、日本人として日本で生きていく上で守るべきルールや日本人の気質みたいなのを随所で学ぶことが出来ます。
いろんな物語を読んでみた感覚としては、感情を豊かにするというよりは頭を鍛える、いわゆる学校の勉強に近いことを学べる物語だと感じました。
良く言えば、日本人としての基礎が築ける、悪く言えば、融通が利かない堅い物語集と言ったところでしょうか。
何事も基礎や基本がなければ応用は利かないので、小さい時に日本昔話を読んでおくのは大事なことじゃないかな?と思っています。

グリム童話は『頭を使って読む物語』なのが特徴
続いて、グリム童話は『頭を使って読む物語』というのが特徴でしょうか。
教訓となるようなお話もあるのですが、どちらかというと物語を読んで問題提起をされているような感覚を持ちました。
物語を読み終えた時に考える行為をするので、読書感想文も書きやすかったですし、これからの自分の行動に関して改めた方がいいかなと学ぶところもありましたね。
明確な答えがないものに対して、自分で考える力を養うにはグリム童話は向いているのではないでしょうか。

アンデルセン童話は『心に訴えかける物語』が特徴
最後、アンデルセン童話『心に訴えかける物語』が特徴でした。
切ない物語だったり、悲しい物語が印象的で、子供が読むと感受性が豊かになりそうだなと思います。
また、子供だけでなく大人が読んだ方が経験を積んでいる分、心にグサっと刺さるような気持ちにはなるかもしれません。
意味が伝わらないと思いますが、理性で考えるというよりは感情で考える物語がアンデルセン童話の特徴と言えるのではないでしょうか。

イソップ物語は『感情に働く教訓の物語』が特徴
ついでに、このブログでは書いていませんがイソップ物語も表に加えてみました。
イソップ物語は『感情に働く教訓の物語』というのが私の印象です。
イソップ物語は動物などが主人公にした話が多く、全体的に教訓を伝えてくれる物語となっていますが、先生?(知識を持つ人)が生徒?(無知な人)を教えるというよりは、権力者?(悪さを正当化している人)を戒める意味合いが強いと思います。
なので、「もし将来あなたがこの物語の登場人物みたいな状況になった時に選択を間違えないようにしましょうね」という、心で感じる教訓を伝えてくれていると感じました。
自分の中では3つ(イソップ物語含め4つ)の違いを感じてはいるのですが、如何せん伝えるのが下手くそなので分かりにくいかもしれません。
ただ、実際に童話を読めば違いを感じられると思うので、私が書いた読書感想文の記事にあるリンクから原作の物語を読んでみて体験してみてください。
そして、私の代わりにこれらの物語の違いを上手にまとめていただけたら嬉しいです。笑
1番面白いのはどの物語?
日本昔話、グリム童話、アンデルセン童話の3つの物語の代表的な作品を10作品ずつ読んできましたが、総合的に見て1番面白いのはどの物語か?というのを考えてみました。
考えてみたのですが、、、これはなかなか難しいですね。
『ケツメイシのアルバムでどのアルバムが1番いいか?』を決めるのと同じくらい難しいです。それぞれに良さと方向性があるので。
強いて言えば好みにはなりますが、アンデルセン童話が1番面白いかなと思います。
アンデルセン童話は子供向けの童話というよりは大人向けの童話で、短編小説に近い読み応えがありますね。
子供の頃に読んだ印象と大人になって読んだ印象が違って感じるので、改めて読んでみると物語の奥深さを感じるかもしれません。
どの物語も面白いのは間違いないと思うので、なんとなく知っている物語も改めて読んでみると意外と楽しいですよ^^
面白い童話ベスト3を発表!
せっかくですので個人的に面白いと思った物語ベスト3を記録しておきたいと思います。

あくまでも物語の面白さだけで、私の読書感想文のクオリティは関係ありません。笑
第3位…『鶴の恩返し』
『鶴の恩返し』は助けた女性が実は鶴で、その姿を覗いてしまった事で離ればなれになるというのがざっくりしたお話ですが、私が読んだのは『鶴のよめさま』という一般的に知られている『鶴の恩返し』とは少し結末が違っていました。
その結末は主人公も鶴になって飛び立つというものでしたが、この終わり方が私にはハッピーエンドに感じたのですね。
決して悲しい終わり方ではなかったと感じられたのは、この物語の面白さだと感じました。
そう感じた理由に関しては以前書いた感想文を読んでいただければと覆います。

第2位…『はだかの王様』
『はだかの王様』は皮肉がすばらしくてスカッとする物語ですね。
「無能な部下はいらない」と言った手前、見えない服が見えない事で王様自身が困ってしまったり、子供の純粋な視点によって王様の無能さがバレてしまったり、すごく皮肉が利いています。
周りにイエスマンばかりを置いていたり、横柄な態度でいるのは自分のためにならないということを学べたので、自分が年配者になった時に謙虚な姿勢で生きていくことは忘れないようにしたいと思います。

第1位…『ブレーメンの音楽隊』
『ブレーメンの音楽隊』は文句なしで1位です!
幼き頃の記憶で面白かったという何となくのイメージがあったのですが、改めて読んでみると「やっぱりこの物語は面白かったんだ!」と確信できました。
この物語の面白さは第3の結末を提示してきたこと。
ハッピーエンドとバットエンドの2択しかないと思っていたところに、「そういう結末なん?(*’▽’)」と予想していなかった結末を知ったことで、私の世界が開けた感じがしました。
第3の結末を提示してきたけれども、その結末に至るまでは夢や目標を持つという王道のストーリーであるというところも面白くて、結局、新しいアイディアを生むのに奇抜な事をする必要はないということを学んだ気がします。
全てが奇抜ではダメで、ベースはシンプルであることが大事。
その上で自分らしさがあればそれが新しいアイディア、オリジナリティなんですね。

もし好きな童話や昔話は何か聞かれる機会があれば『ブレーメンの音楽隊』と答えたいと思います。
というわけで、【勝手に!D-1グランプリ】の優勝作品は『ブレーメンの音楽隊』に決定です!
おめでとうございます!!(=゚ω゚)ノ
コメント