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人魚姫のあらすじと読書感想文。『憧れ』をテーマに物語を考察してみた

人魚姫 読書

前回の【グリム童話の有名作品&個人テーマ一覧~歴史は繰り返す~】でも書いたように今回からはアンデルセン童話を読んでいきましょう。

アンデルセン童話1回目は『人魚姫』の簡単なあらすじと感想文を書いていきます。

人魚姫って何となくの物語の流れは知っていますが、作品によって結末が微妙に違っている印象があって、はっきりと物語を覚えてはいないんですよね。

なので、ココでしっかりと読んで感じたことを記録していきたいと思います。




『人魚姫』の簡単なあらすじを確認してみよう

まずはあらすじですが、ちょっと長めです。申し訳(^-^;

【人魚姫の簡単なあらすじ】

人魚姫の6姉妹は1歳ずつ年齢が異なり、毎年1人ずつ海の上に行った。末(っ子)の姫は15歳の誕生日に昇った海の上で船の上にいる美しい人間の王子を目にして恋心を抱くが、その夜の嵐で彼の船は難破し王子は意識を失って海に放り出される。

助けた王子様を岸辺において自分は離れて様子を見ていたところ、近くの修道院から出てきた女性が王子に気が付き連れて行ったのでそのまま人魚姫は海の底に戻っていった。

末の姫は祖母に人間についていろいろ質問したところ、300年生きられる自分たちと違い人間は短命だが、死ねば泡となって消える自分たちと違い人間は魂というものを持っていて天国に行くと言うので、それを手に入れるにはどうしたらいいのかと尋ねると「人間が自分たちを愛して結婚してくれれば可能」だが「全く異形の人間が人魚たちを愛することはないだろう」とほぼ不可能だと告げられる。

末の姫は魔女の家を訪ね、美しい声と引き換えに人間の足を手に入れるが、「王子に愛を貰うことが出来なければ、姫は海の泡となって消えてしまう」と警告を受ける。

人間の姿で倒れている人魚姫を見つけた王子が声をかけるが、人魚姫は声が出ないために王子様を救った出来事を話せず、王子も人魚姫が本当の命の恩人だと気づかない。

王子様に隣国の姫君との縁談が持ち上がるが、その姫君は王子が想い続けていた修道院の女性で、王子様は婚姻を結ぶ。

悲嘆に暮れる人魚姫の前に現れた姫の姉たちが髪と引き換えに海の魔女に貰った短剣を差し出し、王子の流した返り血を浴びることで人魚の姿に戻れるという魔女の伝言を伝える。眠っている王子に短剣を構えるが、隣で眠る姫君の名前を呟く王子の寝言を聞く。手を震わせた後ナイフを遠くの波間へ投げ捨てると、海はみるみる真っ赤に染まった。

人魚姫は愛する王子を殺すことと彼の幸福を壊すことができずに死を選び、海に身を投げて泡に姿を変えた。

結局は王子の愛を得られずに泡になってしまった人魚姫だったが、彼女はそのまま消えてしまったわけではなく風の精(空気の精霊)に生まれ変わり、泡の中からどんどん空に浮かび上がっていった。

【一部編集あり】
(人魚姫-Wikipediaより引用)

(人魚姫の詳しいあらすじはコチラで確認:インターネットの電子図書館-青空文庫)

切ねぇ、、、切ねぇよー(T_T)

これだけの行動を起こして人魚姫の想いが報われないなんてことあっていいのかい!?( ゚Д゚)

ただ、王子様は真実を知らなかったわけですし、仕方がない事だと思うけれど、でも男って本当に何にもわかっちゃいないよね!<`ヘ´>

それは…なんか私もごめんなさい(;´∀`) 笑

 

人魚姫と言うと絵本のイメージが強かったのですが、原作はこんなにも大人っぽくて面白い物語だったとは知らなかったです。

これどういう感想文にしようかな…まぁとりあえず書きますか。

『人魚姫』の読書感想文-提出作品

【タイトル】憧れから始まる物語
人魚姫がココまでの行動を起こせたのは、小さな頃から抱いていた海の上の世界への憧れがあったからだろう。

彼女は海の上の世界に行ける日を姉妹の中で誰よりも待ち焦がれて、想像をしていた。

その気持ちに応えるためなら、声を失い、人間に愛されなければ泡となって消えてしまうという魔女の条件も飲み込んでしまうくらいに彼女の憧れは強かった。

その強い想いが王子様との出会いへとつながり、彼女の人生をかけた決断へとつながっていった。

結果としては幸せな結末を迎えることは出来なかったが、憧れというたった一つの感情からこれだけの物語を生きられたのは幸せだったのではないかと想像する。

私は彼女の事を純粋に凄いと感じた。なぜなら、私が持っていない感情をこれほど強く持っているからだ。

憧れるという気持ちには、人魚姫の物語の様に人生を大きく変えるほどのパワーがあるのだということをまざまざと見せつけられた気がした。

現実世界でも何かを成し遂げたり、夢を叶える人物の多くは憧れを現実にしているだろう。

けれども、私はそれだけの強い気持ちを持ったことがない。それは憧れるという事は同時に現実にはそうなりそうにないと感じてしまうからだ。

私にとって、憧れという気持ちは一生叶うことがない願いと同義なのだ。

しかしそれは、私だけが感じるの感情ではない。ほぼ全ての人がそうであり、おそらく人魚姫もそうだったに違いない。

叶いそうにない夢や手に入れられそうにない未来だと理解していながら、それでも行動が起こせる人魚姫に気が付けば私は憧れていた。

憧れを抱いた時点で私が人魚姫のように人生をかけて何かを成し遂げることはこの先ないだろう。なぜなら憧れは私にとって一生叶うことがない願いと同義だから。

けれども、本当の物語はここから始まると思っている。

憧れの気持ちから離れ、生まれ変わることが出来たのなら、その時はきっと自分にしかない新しい物語が始まるはずだ。

(797文字)

『憧れ』をテーマに物語を考察

絵本『人魚姫』の表紙
人魚姫は切ない物語でしたが、その気持ちをそのまま書くと彼女が報われないような気がしていたたまれないのでポジティブな感想文にしてみました。

という訳で、今回は物語の冒頭で印象的だった『憧れ』をテーマに感想文を書いています。

原作はこれまで読んできた童話の3~4倍くらいボリュームがあって、読むのになかなか時間がかかりましたがとても面白い物語でしたよ。

特に冒頭の心情描写は、いかに末っ子の人魚姫が海の上の世界に憧れていたかが伝わってきて良かったですね。

 

さて、テーマにした『憧れ』ですが、私は人に憧れるという経験はほぼないと思います。少なくとも思春期くらいの時期からは全く思わなかったはずです。

いつかのブログ記事でも書いたような気がしますが、「よそはよそ、うちはうち」精神なので他人と比較することがほぼほぼありません。ですので、憧れるという事もほぼないです。

 

けれども、何かに憧れることでこれだけのパワーが生まれるのは単純にすごいなと思います。憧れが持つ力というのは相当強いものなのでしょう。

…ちょっと憧れます。笑

 

憧れる気持ちを持てる人はそれだけパワーを持っていると思いますから、もしこのブログを読んでいる方が誰かに憧れたり、時には嫉妬したりする人物なら、その気持ちはプラスになるでしょう。

残念ながら?私はそういうタイプではないので、違った視点から行動していきたいと思います。

 

でも、こう見えてたまに何も考えないで行動することもあるのよ(。-_-。)

…どう見えてるのか知らんけど。笑

人魚で300年、人間で100年、どっちの人生を選びますか?

人魚姫を読んで初めて知ったのですが、人魚って300年生きるんですね。架空の設定だとは思いますが。

人魚は300年生きられるけど死ぬと泡となって消えてしまう、一方で、人間は100年(仮)しか生きられないけれど魂があるという対比がされていたわけですが、選べるとしたらどっちの人生選びます?

ちなみに、人魚として生きるのではなく、300年生きられる人間として考えてみてください。

…なんかこういうの『さまぁ~ず×さまぁ~ず』みたいだね。笑

 

単純に考えて時間が人魚は人間の寿命の3倍になるわけですから、例えば、20歳くらいのイケイケ時期を3倍過ごせるわけですよね。。。

まぁでも、私は人間の人生を選びますか。やっぱり魂を残したいかな。

 

ブログを書いている目的は一応ありますが、そこで書いていること以外にも『ゆーじ』という人間がどんな考えを持って、どんな表現をするヤツだったのかを残しておきたいなぁという気持ちの部分も少しはありますし。

たとえ心臓が止まっても、その人が死んでしまうのとイコールではないと思います。

Dr.ヒルルクの言葉を借りるなら『人はいつ死ぬと思う?(中略)人に忘れられた時さ』ですね。

 

で『私が書くことは多くの人に共感されることはない』と書いたように、私の想いはたくさんの人には届かないでしょう。

でも、私のブログを読んでくれた人が何かきっかけを掴んで、その人が「あのブログ、意外と役立ったな」と感じてくれたのなら、私の魂は届いたと言えるかもしれません。

 

まぁ、そう思ってもらうにはまだまだ人の気持ちを動かせるほどのブログにはなっていないですけどね。

それでも、外側の世界に発信できるブログを使って、自分の内側と向き合ったプロセスを残し続けていけば、いつか私の魂が伝わる日がくるかもしれない。

画面越しで姿が見えなくても『そこには人がいる』ということを感じられるブログになればと思います^^

 

あっ、そういえば私の人生にイケイケの時期なんてなかったわ(/ω\)笑

★アンデルセン童話の読書感想文まとめ

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