『リアル鬼ごっこ』の面白さと学んだ2つの大切な事

リアル鬼ごっこ 作文・感想文

週1ペースで読書感想文を書いていますが、それとは別に作文ではなく本を読んで純粋に感じた事や学んだ事を記録しておこうかなと思います。

シリーズ化するかわかりませんが、読んだ本を記録する事で理解が深まったり、頭の中を整理できるかなと感じたので書いてみたって感じですかね。

それで今回読んだ本は山田悠介さんの『リアル鬼ごっこ』。タイトルは知っているよという人は多いかもしれません。

10年以上ぶり(?)に読んでみたのですが、面白いと感じた部分がいくつかあったので学んだ事など書いていきます。



『リアル鬼ごっこ』に関して

『リアル鬼ごっこ』は小説家・山田悠介さんのデビュー作で、発売当時(?)話題になっていた記憶があります。

さっき軽く調べてみたら、山田さんは「学生時代にまともに本を読んだことがなかった」「自費出版した」など当時としては異例な面があったみたいですね。

また、『リアル鬼ごっこ』は累計100万部を超える大ベストセラーで、後に映画化やドラマ化もされました。映画化されたのは覚えてますが、ドラマ化もされてたのは知らなかったです(゜.゜)

山田さんは中高生に人気の作家と言われていますが、確かに読みやすさと斬新な設定は小説の面白さに触れた事がない若い人にとっては取っ付きやすいかもしれません。

実際、私も子供の頃にあまり本を読む事がなかったけれど、読み切ることができましたよ。

それと、山田作品は映像化されたときに『若手俳優の登竜門』的な側面があるのも関係してたりするのかなーとも感じました。コレに関して気になる方は後述にWikipediaのリンクを貼っておくのでそちらで確認してください^^

 

ところで、なんで私が今のタイミングで『リアル鬼ごっこ』を読んだと思いますか?…まぁ興味ないっすよね。笑

答えを言うと、悪い意味ではなくて「なんでこの本を読もうと思ったのか?」私も謎でした。笑

何となく目に入って「読むかー(-ω-)」となっただけで、理由は特にありません。

 

おそらく、2020年5月現在の日本、みんなが自粛生活を送っているのが関係していたのかなと。

私は普段から在宅勤務で世の中の人が言う自粛生活をしていて特に生活が大きく変わったわけではなかったのですが、それでも自分では気づかないうちにストレスを感じていたのでしょう。

本能的に『走り回りたい!』と感じていたのかもしれないですね(-.-)

前置きはこのくらいにして、『リアル鬼ごっこ』を読んで感じた事や学んだ事を書いていきましょうか。

『リアル鬼ごっこ』の面白さ

『リアル鬼ごっこ』を読んで感じる面白さは、山田作品の特徴である『斬新な設定』ですね。

ざっくりとですが、この物語は【ある国の王様が自分と同じ姓を持つ『佐藤』さんが多い事に怒りを覚えて、効率的に抹殺するために全国の佐藤さんを巻き込んだ鬼ごっこする】という設定で、普通に考えたらおかしな設定ですが、注目なのは掛け算の答えに違和感があるところ。「掛け算の妙」と言えばいいのかな?

『佐藤さんという日本で一番多い名前』と『鬼ごっこという誰もが遊んだ事のある遊び』を掛け合わせて、
『サバイバルゲームをする』ところに妙な面白さを感じました。

『佐藤さん(最も多い苗字)×鬼ごっこ(最も遊ばれてきた遊び)』という最大値(最も多い)を掛け合わせているのに、この掛け算が出す答えが最小値(みんないなくなる)の『0』に近づくところが面白いと感じたのだと思います。

序盤でこの設定を提示されるわけですが、この段階でもう惹き込まれているんですよね。

 

『リアル鬼ごっこ』は最初の段階で物語の結末までの道のりがなんとなく見えている事や話の進み方が『1日目・2日目…』と区切られているのもあって展開が早く感じます。

読み応えという部分では物足りなさもありますが、スピード感を得られるので私が本能的に求めていた『走り回りたい!』という気持ちとは相性が良かったですね。集中して読めた気がします。

こんな気持ちにさせてくれる『斬新な設定』が『リアル鬼ごっこ』の面白さを引き出していると感じました^^

『リアル鬼ごっこ』から学んだ事

『リアル鬼ごっこ』はスラスラ読めるので読み応えがないかなーと感じますが、いくつかハッとさせられる部分があって、スーっと読んでいたはずなのにピタッと止まって考える場面がいくつかありました。…なんか急に長嶋監督みたいになっちゃった。笑

今回はその中で、より深く考えた2つの事柄について書いていこうと思います。

自分と他人の温度差を理解する

この小説は読みやすいので、ちょっとした登場人物の一言やワンシーンをそのまま流し読みしてしまいそうになるのですが、そのちょっとしたことに引っかかりを感じる部分があります。

例えば、主人公の翼が新幹線に乗って大阪に向かうシーン。

鬼ごっこに関係のない人が「俺たち佐藤じゃなくてよかったよなー」と発言した時の当事者と他人の温度差に、本線のストーリーではないけれども『面白さ』と『怖さ』を感じました。

当事者は逃げることに本気。一方で関係のない他人は呑気。

同じ世界を生きていても状況や立場が違うと「こんなにも見え方は違うんだ」ということを改めて気づかされた気がします。

この感覚は自分の実生活でも戒めとして覚えておくことが大事だなと思いました。やっぱり、当事者意識が低い場合は首を突っ込んだり、適当な事は言わない方がいいですね。

当事者か、あるいは事情をよく知っている人でないと理解を得られる意見は言えないのだろうなと。

まぁ離れた立場だから見える視点もありますし、いろいろ考える余裕もあると思いますが、発言する内容に関しては自分の立ち位置によって選ぶべきだなと学んだ気がします。

他人が好き勝手あれこれ言い出すと『白雪姫殺人事件』みたいなことが起きますから、リテラシーは大事ですね。

時間が限られている事の強み

時間(アンティーク)『リアル鬼ごっこ』は「時間が限られているから必死になれる」という事をすごく感じる物語ですね。

『1週間のうち毎日1時間だけ鬼ごっこをして、それ以外の時間は好きに過ごしていい』という条件の下で生きるわけですが、その中で生き別れた妹に会いに行くという今までずっと考えていたけれども行動を起こさなかった(起こせなかった)事を『リアル鬼ごっこ』が始まったのがきっかけで行動を起こしました。

切羽詰まると人間は動かざるを得ないのですね。

 

現実世界だと本当に生き死にをかけて何かをするのはしない方がいいですが、『時間を限って行動を起こす』ことは出来ると思います。

本気で何かを成し遂げたいと思うのなら、やっぱり時間を限って行動するのが一番結果を得やすいのだと感じました。

振り返ってみると私も過去に時間を限って行動したことで成功した経験もあるので、それを改めて思い出した気がします。

だらだら生きるのはやめないとですね。少なくとも、1日に1時間でいいから自分が「コレだ!」と思うものだけを考えたり、行動したりする時間を作ろうと思います。

 

 

さて、何となく読んだ『リアル鬼ごっこ』でしたが、思っていた以上に学ぶことがあって「やっぱり本を読むことは大事だな」と感じました。

1日の中で本を読む時間をしっかり作って、自分の考えや気持ちを整理することは義務として習慣化したいなと。

そのためには『本を読むことの優先順位を上げる必要がある』と思いました。私は本を読まない日もありますし、優先順位はどちらかというと低いのでそれを改善する方法を考えてみましょう。

ちなみに、本を読むことは習慣化しますが、読んだことをこのブログに書くことは習慣化するかは微妙かな。笑

読書感想文を毎週書く事は別でしていますから、こっちの方は自由気ままに書くスタンスで行きましょう。

『リアル鬼ごっこ』のあらすじ&結末(ネタバレあり)

『リアル鬼ごっこ』を読んだことがない方のためにWikipediaにあったあらすじを載せておきますね。

結末まで書かれているなどネタバレがあるので、実際に読んで内容を知りたいと思う方はここから先は見ない方がいいと思います。

西暦3000年。人口約1億人、医療技術や科学技術、そして機械技術までもが恐ろしいほど発達し、他国と比べても全ての面でトップクラスを誇る絶対君主制の王国で、「佐藤」姓はついに500万人を突破した。

建国以来目立った戦争が起きていなかったが、先代の国王が逝去し、次の150代目の国王が即位してから状況は一変する。先代が早くこの世を去ったため、現在の国王は21歳。彼は自分勝手でわがまま、優柔不断な性格であったため、窃盗・強盗・放火・殺人まで起きるようになってしまい、国内は混乱と戦火に包まれてしまう。王妃が亡くなってからはますますエスカレートする一方だが、国王は何の危機感も持たず、今まで通りただただ優雅な日々を送っていた。

そんなある日、国王は同じ姓を持つ人間がたくさんいることに怒りを覚え、改名させればいいだけのはずなのに、佐藤姓を効率的に抹殺するために「リアル鬼ごっこ」なる計画を発表する。

横浜に住む大学生の佐藤翼は父親・輝彦との2人暮らし。彼が7歳の時に母親の益美は3つ下の妹の愛を連れ、酒におぼれて暴力を振るう父親から逃げ出していた。そんなある日、翼は新聞を読んでいる最中「リアル鬼ごっこ」のニュースを知り、否応なしに参加することになる。

「リアル鬼ごっこ」1日目は特に何事もなく終わり、2日目から探知機ゴーグルを着けた全身迷彩服の鬼に遭遇するも、陸上選手の翼は持ち前の脚力で振り切った。しかし、帰宅した際に自宅前で鬼から逃げ回っていた輝彦が息を切らして倒れているのを発見する。輝彦は、益美が交通事故で死んだことと、いったんは旧姓の「鈴木」に戻った妹の愛が、自分の弟の養女になったため、「佐藤」姓に戻っていることを告げる。愛は大阪にいて、「お前が愛を助けるんだ」と翼へ言い残し、急性心不全で息を引き取った。

翼は父の通夜を済ませた後、家のありったけの現金のみを持って新幹線で大阪へと向かった。新大阪から乗り換えて、父から告げられた淀川区の「十三」駅の改札を出たとき、3日目の「鬼ごっこ」が始まる。その最中、彼は中学時代の親友・佐藤洋と再会する。中学時代は「ダブル佐藤」と呼ばれ恐れられていたが、高校生になって以来疎遠となっていた。翼は洋とともに愛を探し続けるも、4日目の「鬼ごっこ」で洋は友を助けるために鬼に捕まった。

親友を失った悲しみに浸る間もなく妹を探し続ける翼。そして、ついに愛と再会する。翼は彼女と行動をともにし、5日目の「鬼ごっこ」は間一髪のところでセーフ。しかし、6日目の「鬼ごっこ」で愛は鬼から逃げている途中に翼とはぐれてしまい、鬼に捕まってしまう。

その頃王国では、どうせ死ぬならとヤケになった佐藤姓の国民が犯罪に走り、治安が悪化していく。5日目終了時点で、かつては500万人いた佐藤姓の人口が5万人にまで減少していた。 親友も妹も親も失った翼は精神的に追い詰められていく。そして「ラスト鬼ごっこ」の日、彼は気が狂いながら逃げ回るも、9人の鬼たちに追い詰められてしまう。死を覚悟した翼だったが、鬼たちは翼を捕まえようとせず、静かに探知機ゴーグルを外す。数分後、「リアル鬼ごっこ」の全日程が終了した。

「リアル鬼ごっこ」を生き抜いたただ一人の佐藤姓となった翼は、国王に呼ばれ、何でも願いごとを叶えようと告げられるが、彼は最終日に追い詰められた鬼である兵士から託されていた拳銃で国王を射殺する。直後、翼も射殺され、佐藤という姓は、王子以外一人としていなくなり物語は幕を閉じる。

引用元:リアル鬼ごっこ-Wikipedia




コメント

タイトルとURLをコピーしました