グリム童話7回目は『シンデレラ』の簡単なあらすじと読書感想文を書きました。
シンデレラは有名な作品ですし内容は知っていたのですが、改めて読んでみてどう感じるかを体験してみようと思って選んでみました。
また、女性に人気の物語だと常々感じていたので、その辺りも考察してみます。
『シンデレラ』の簡単なあらすじを確認してみよう
早速、シンデレラの簡単なあらすじから確認してみましょう。
継母とその連れ子の姉たちにいじめられていたシンデレラ。ある時、お城で舞踏会が開かれたが、シンデレラは着飾っていくドレスもなく家で雑用をしていた。
舞踏会に行きたがっていたシンデレラの気持ちを察した魔法使いの乳母が魔法をかけ、かぼちゃを馬車に、ネズミを馬に、ボロボロの服を立派なドレスに変えた。そして、一足のガラスの靴を与える。
こうして舞踏会に行ったシンデレラはそこで王子様に見初められるが、魔法は12時で解けてしまうために急いで舞踏会を後にする。その時に履いていたガラスの靴を落としてしまった。
後日、王子はガラスの靴を頼りに国中でこの靴に合う女性を探し、シンデレラを見つけだし、結婚したとさ。
シンデレラは作品によって細かい点で違いが多いのですが、だいたいのあらすじはこんな感じですか。シンデレラはあらすじを紹介するまでもなく内容を知っている方は多いと思いますので、こんなあらすじでも伝わるでしょう。
ちなみに、リンク先のものはアンドルー・ラングという方の和訳のものになっています。いくつかあったシンデレラの本の中で比較的読みやすくて綺麗な内容のものを選んでみました。
怖い内容のものやシンデレラが復讐するパターンなどいろいろありますが、ハッピーエンドの方がいいでしょう。軽い気持ちで読んだつもりなのに、重い終わり方した時は意外と心にダメージが残りますからね。笑
では、あらすじを確認したところで『シンデレラ』の感想文を書いてみたのでご覧ください。
『シンデレラ』の読書感想文-提出作品
シンデレラを読んで改めてガラスの靴の演出力が見事だなと感じた。
ガラスの靴と聞くと、私みたいなひねくれものは「履きにくそう」としか思わないのだが、この物語を読むとガラスの靴からイメージされるマイナスの印象を全く受けない。むしろ、多くの女性から憧れの対象として見られている事を十分理解できる気がした。
物語の中でガラスの靴が最も印象的に残るのは靴が脱げてしまうシーンだろう。結果としてこのシーンがあったから、王子様がガラスの靴に合う女性を探し出し、シンデレラと結ばれた。
ただ靴が脱げてしまっただけでなく、12時の鐘が鳴ってしまうと魔法が解けてしまい、その場にいることが出来なくなってしまうという演出があって、よりガラスの靴の存在感が際立っている。
物事は時間や気持ちに制限がある中で行動を起こすから、魅力が生まれるのだと感じた。
ガラスの靴に関してはもう一つ思うことがある。それは『ガラス靴』がシンデレラの人物像を演出しているということ。
シンデレラは姉たちに虐げられ、ボロボロの服を着ているなど悪い環境で育ってきたが、心は優しく、隠れた容姿の美しさを持っていた。シンデレラが持つ綺麗さが、ガラスという言葉に表れている気がする。
また、「足元を見る」「おしゃれは足元から」など靴に関する言葉があるが、これは靴が履いている人の人柄を表すと言われているからだ。
シンデレラがガラスの靴を履いているという事は、その靴を履くにふさわしい人物であるという事が物語を通して演出されていると感じた。
最後に、どんなに性格が良くても、どんなに美しい容姿を持っていても、それを表現することや伝えることが出来なければ、ずっと灰を被った人生を送ることになってしまうかもしれないと感じた。
もしシンデレラになりたいのなら日々の辛いことに耐えて、来るべき瞬間に行動を起こす必要があるだろう。シンデレラが幸せになれたのは一歩踏み出す勇気を持っていたからに他ならない。
ガラスの靴を準備する必要はないが、新品の靴、あるいは履きなれた靴、自分の目的にあった靴を履いて一歩踏み出していきたいと思う。
(871文字)
なぜ女性に人気の物語なのか?理由を考察!
偏見ですが「女性はシンデレラが好きな人が多いなー」と思っていました。
有名な作品なので、私も子供の頃に絵本やディズニー映画を観たことはありましたが、憧れるという感情はなかったです。でも、今回改めて読んでみると「確かに憧れるかもなー」とも感じました。
そう感じたのは不遇な生活をしていたのが、逆転して幸せになれたといういわゆる『シンデレラストーリー』を追体験できるところが挙げられるでしょう。
上手くいかないのが当たり前ですし、幸せな結末になった時はそりゃ嬉しいですよね^^
また、今回は『ガラスの靴』に焦点を当ててシンデレラの物語を考えてみたのですが、それは『ガラスの靴』がストーリーに上手く肉付けをしているのが私には印象的だったから。
例えば、12時を過ぎると魔法が解けるという『時間的制約』、靴が脱げてしまうハプニングが起こる『気持ちの焦り』、王子様が女性を探して結ばれるという『望外の結果』など『ガラスの靴』周り(?)で物語が大きく展開するところは、起承転結がわかりやすくて強く印象に残りました。
シンデレラという多くの女性が憧れる作品を読んで、私も女心を少し理解することができたと思います。一つ成長できましたね(^^♪
ちなみに私は「ガラスの靴を履きたい!」とか言う女性は苦手です。「スニーカーの方が好き。ラクだし。」って言う女性がいいですね。
…んっ、何か問題でも?(゜.゜)笑

日本で一番好きなお城はシンデレラ城
日本にはたくさんのお城がありますし、お城マニアの人も多いですよね。芸能人でもロンドンブーツ1号2号の淳さんとかは城好きを公言していて、淳さんがMCのお城の特番とか観た事あります。
ただ、私はお城には詳しくないです。旅行が趣味なので、旅先で近くにお城があると見学することがあるくらいの興味ですかね。
そんな私が現段階で一番好きなお城を一つ挙げるとしたら『ディズニーランドのシンデレラ城』と答えます。邪道ですか?笑
でも、ちゃんと理由はありますよ^^
私は夜勤で働いていたことがあります。実はそれはディズニーランドの夜間清掃の仕事でした。『ナイトカストーディアル』呼ばれるものですね。
当時、独立するための資金作りみたいな感じで、1年間の期間限定で働いていました。日中に執筆の仕事をして夜中は清掃作業をする。そんな生活を1年続けたわけですね。
夜勤で働いている方は経験があるかもしれませんが、夜中働いていると「俺…普通の生活に戻れるのかな…」とふいに思ったりします。
普通は寝ている時に働いているわけですから、精神的に不安定にはなりますよね。それにだんだん夜勤に慣れてくると「このままココで働くのも悪くないなー」なんて思ったりもしました。
「本当にフリーランスとしてやっていく覚悟はあるのか?」という自問自答をしながら毎日清掃作業をしていましたね。
そんな事を考えながら清掃作業をしていたのですが、パークの中で顔をパッと上げるとライトアップされたシンデレラ城が輝いているわけです。
そのお城の姿を見ると「いまは光が届かない闇の時間を過ごしているだけだ。必ず『光のある日常』に戻るんだ!」と気持ちを強く持てました。結果的に独立できて今もフリーランスで働けているので、あの時に泥水すすって良かったなと思っています。
あの時期に見たシンデレラ城の輝きは鮮明に覚えていますし、ディズニー、しかも夜勤という貴重な経験をできました。
ただ、ディズニーの夜間勤務をして一つだけ失敗だったかなーと思うのは、夜型体質が抜けていないというところ。明け方に寝て昼前に起きる時期が続いちゃいます。
『光のある日常』って自然光のはずだったんだけどなー。笑
まぁそんな経験からシンデレラ城が一番好きなお城なんですね^^
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