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ブレーメンの音楽隊の読書感想文-夢や目標を持つ隠れたメリット

ブレーメンの音楽隊の読書感想文 読書

グリム童話編3回目は『ブレーメンの音楽隊』の読書感想文を書きました。

小さい頃に劇を観たことがあるのですが、何となく「この物語好きー」と感じた記憶があります。ただ、なぜ好きだったのかまでは覚えていません。

改めて『ブレーメンの音楽隊』を読んで、今の自分がどう感じるのかその辺りは楽しみですね。




『ブレーメンの音楽隊』の簡単なあらすじを確認してみよう

まずは、簡単なあらすじから確認してみましょう。

【ブレーメンの音楽隊の簡単なあらすじ】
歳を取って働きが悪くなったロバは飼い主に捨てられると気づき、ブレーメンを目指して町の楽隊に入ろうと考えていた。道中、同じような境遇の犬や猫、ニワトリと出逢い、四人でブレーメンを目指す。

ブレーメンへの道のりは遠く、森の中で一晩明かそうとした時、明かりがついている家を見つけ中を覗いてみるとその家は泥棒の家だった。家の中にはごちそうを食べながらお金を分け合っている泥棒たちの姿が。

泥棒を追い払うために四人が考えたのはロバの上に犬が乗り、犬の上に猫が乗り、猫の上にニワトリが乗り、一斉に大声で鳴くというもの。怪物が出たと驚いた泥棒たちは家を飛び出し逃げていき、動物たちはごちそうにありついた。

真夜中、泥棒たちが自分たちの家に戻って来ると、動物たちは襲い掛かり本当に怪物がいると思った泥棒たちはもう二度とこの家には戻ろうとしなかった。動物たちはこの家が気に入って、ずっと仲良く暮らし続けた。

(ブレーメンの音楽隊の詳しいあらすじはコチラで確認:インターネットの電子図書館-青空文庫)

…いや動物たちハンパねぇな!(゚Д゚)ノ

どっちが泥棒かわからないくらい、やりたい放題でしたね。笑

何で子供の頃は「この物語好きー」と感じたんだろう…。おそらく、動物たちが力を合わせて泥棒を追いやったシーンが面白かったのでしょう。

ただ、改めて読んだ感想としては別の感情が印象に残ったので、その辺りを中心に感想文を書いてみたいと思いますね。

ブレーメンの音楽隊の読書感想文-提出作品

【タイトル】夢や目標を持つ隠れたメリット
私は夢や目標をわざわざ持つ必要はないと思っている。これからやりたい事があるのなら、やればいいからだ。そして、夢や目標に大小はないとも思っている。それは人によって個人差があるから。もし、赤ちゃんがインタビューに答えられるとして「私の夢は自分の足で遠くまで歩くことです」という夢を語ったとしても、私はその夢は笑わないだろう。

だから、夢や目標を持つ事に関しては私は重きを置いていなかった。この『ブレーメンの音楽隊』を読むまでは。

『ブレーメンの音楽隊』を読んで今まで自分が知らなかった事に気づくことが出来た。それは夢や目標を持つ隠れたメリットだ。『ブレーメンの音楽隊』が面白いのは、動物たちはブレーメンに着いていなければ音楽隊にも入っていないというところ。

音楽隊に入るためにブレーメンを目指したにも関わらず、道中で見つけた家にいる泥棒を追い払って、その家で動物たちと仲良く暮らすという結末を迎える。動物たちはブレーメンの音楽隊ではないのだ。それなのに、最初の虐げられていた時と比べたら人生が180度変わって幸せな結末を手に入れたことが出来た。この結末を迎えられたのは、動物たちが夢や目標を持って行動をしたからだと思う。

私が夢や目標を持つ事に否定的だったのは「達成しないと間違い」だと感じてしまうからだ。夢や目標を持って頑張ることに意味があって、たとえ叶わなくても得るものはあると言われるし、それに関しては否定なしない。ただ、どう考えたって夢や目標を達成できたのと比べたら、それが達成できない事は劣っていると感じてしまうだろう。

けれども『ブレーメンの音楽隊』は違った。夢や目標を目指して、その途中で別の生きがいを見つけたのだ。これは、達成していないけれど間違いではない。むしろ動物たちにとっては大正解だったのではないだろうか。

夢や目標を持って行動しなければ、手に入れられない物語もある。そんな事を『ブレーメンの音楽隊』を読んで学んだ。

(812文字)

夢を叶えていないのにハッピーエンドの異質さ

『ブレーメンの音楽隊』の絵本表紙画像

『ブレーメンの音楽隊』はこれまで読んできたどの童話とも違う『異質な物語』と感じました。その異質さの正体は「夢や目標を叶えていないのにハッピーエンドで終わった」というところ。

今まで読んだ童話は「課題をクリアしてハッピーエンド」か「悪い事や失敗をしてバッドエンド」かの2種類しかなかったのに、『ブレーメンの音楽隊』はそこに第3の結末を提示してきたように思いました。

『トゥルーエンド』と言ったらいいのでしょうか?童話ではありますが、結末の方向としては一番現実的な気もしますね。

 

感想文にも書きましたが、私は夢や目標を立てるのがあまり好きではありません。

それは「達成できないと失敗」という気持ちにさせられるから。この柔軟性のない考え方に居心地の悪さを感じて、夢や目標を持つことに対して前向きな考え方はしていなかったのですが、『ブレーメンの音楽隊』を読むと「確かに、こういう事も起こりうるか…」と気づかされて、すごく勉強になりました。

夢や目標を大事にしている人にとっては当たり前の事かもしれませんが、私にとっては「夢や目標を持つことは大事」という事を感じた物語で、すごく面白かったです。

 

今はまだ、やりたいと思った事は何でもできますから夢や目標を持つ大切さをそれほど感じてはいないですが、いずれ私も動物たちのように役に立たないレッテルを貼られて必要とされなくなる時が来るでしょう。(すでにそんな気もしていますが… ^^;笑)

その時に『夢や目標を持って奮い立てるのか?』が大事になってくると思うので、この物語を読んだことを忘れないようにしたいですね^^

…話は変わりますが、『ブレーメンの音楽隊』を読んでいたら、Mr.Childrenの『くるみ』を思い出しました。


やっぱり『おっさんが本気になる姿』っていいですよね(´∀`*

差別に対する意識の違いを考察する

今の自分がやりたい事をやれるのは、私自身「差別を感じていないから」なのかなとも思ったりします。

私は今まで、あからさまな差別をこと感じたがありません。フリーランスなので保障や権利の面で不遇を感じることはありますが、そもそも期待していませんし、普段は全く気にしていません。

なので「年齢」「性別」「人種」など直接的な差別をされた事はないです。でも、これは私が「若い」「男性」の「日本人」だからなのかな?と。

「年寄りだから…」「女性だから…」「(日本に住んでいるのに)外国人だから…」というだけで、偏見に苦しだ経験がある方はたくさんいると思います。

 

私は社会に出て早々にいわゆる“まとも”から外れたので、自分の考えが世の中の基準だとは思いませんし、いま考えると早いうちにいろんな経験をしたので、『人には人の基準がある』ということを何となく感じていました。

子供の頃はおじいちゃんも一緒にひとつ屋根の下で暮らしてましたし、アルバイト時代には女性の気持ちを持った男性と一緒に働いてましたし、ホームステイではいろんな人種の方や文化に触れました。

いろんな人に出会って、それぞれの価値観を知ることができて、自分が絶対正しいとは思わないようになっています。

反面、自分に自信がないという弱点もありますが、『基準は自分と相手との間に生まれるもの』という事を『ブレーメンの音楽隊』を読んで改めて考えることができたと思います。

 

この先、私が女性になることや外国人になることはほぼないと思いますので(笑)、気づかないうちに自分が差別しているかもしれないという事は意識して気を付けないとダメかなと。

まぁ歳は取りますし、いろいろ失うものはあると思いますが、柔軟性だけは失わないようにしていきたいですね^^

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