メロディー作りのポイントをまとめておきましょう。
この1週間の調査では把握できないこともたくさんあったから、今後メロディーの作り方でヒントになるようなことがあったら、都度追記していこうかなと。
ひとまず【4曲目『ケツメイシ工場/ケツメイシ』を参考に作曲練習~メロディーの作り方を学ぶ~】で作曲した時に感じた『メロディーの作り方のポイント』をまとめていきましょう。

メロディー作りの考え方の基本
メロディー作りの考え方の基本として『ドラマ性』と『印象深さ』の2つを意識することが最も大事かな。
この2つは『表現』に大きく関わってくる部分だから、この部分は意識してメロディーを作っていきましょう。
まず『ドラマ性』ですが、言い換えれば『メロディーに起承転結を作ること』になるかな。
全体の構成としてだけでなく、Aメロ、Bメロ、サビの中でも起承転結を意識してみる。
だいたい4小節や8小節で一括りになるから、その中でも起承転結を意識してみるとメロディーを作るヒントになりますね。
例えば、『起』で作った落ち着いたモチーフに対して『承』では『起』のモチーフを受けつつ次に展開しやすいメロディーにしてみたり、最後の音を合わせることで同じモチーフの変化形に感じさせてみたりする。
そして、『起承』で動きを抑えめにしたのなら『転』では動きを加えて、『結』ではまた落ち着いたメロディーにするけれど『起』『承』とは違ったテイストにするみたいな。
もちろん、いきなり激しい始まりにしてもいいし、アレンジで飽きさせない工夫をするならあえてメロディーを動かさないのもいいかもしれない。
『起承転結』じゃなくて『序破急』でもいいし、この辺りは作りたい曲のイメージに基づいて決めていきましょう。
次いで『印象深さ』ですが、これは『覚えやすいメロディー』のこと。
分かりやすく言えば繰り返したり、音数の少ない簡単なメロディーで作曲をすることかな。
つまりは『キャッチーなフレーズ』みたいなことですね。
例えば、Perfumeの『ポリリズム』みたいな曲は同じリズムを繰り返すことで凄く印象的。
ただ繰り返すだけでなく、音程を変えたり、リズムを変えたりすることで飽きさせない工夫もしているし、参考になるメロディーの考え方だと思う。
曲の構成や方向性を決める段階で何となく「こんなメロディー展開にしたいなぁ」くらいは
考えてみてもいいかもしれない。
それだけでも意図してメロディー作りが出来るから、枯渇することも、似たようなメロディーしか作れないこともなくなる…はず。
スケールを意識しよう
メロディーの印象を決める部分としてスケールが大きく関わってくるとのこと。
聴きなじみがあるのは『メジャースケール』や『マイナースケール』と呼ばれるスケールだけど、他にも『ペンタトニック』とか『琉球音階』とかいろいろある。
この短い期間ではスケールの種類や特徴までは把握できなかったから、また別の機会や曲を作る時にでも調べて、どんなスケールがあるかやどんな曲調に適しているかを調べてみましょう。
ここは私は全く未知の領域だし、知ったら楽しいだろうなと思うので、チャンスがあったらいろんなスケールで曲を作ってみたいですね。
音域を意識する
メロディーは高音になるほど華やかになるから、『音域からメロディーを考える』ことも大事なポイント。
例えば、サビは一番盛り上がるポイントだから、サビの一番いい所でメロディーの最高音のおいしいところを残しておくみたいな。
逆算して考えるみたいなものかな。
サビで一気に盛り上げる曲なら、Aメロ、Bメロは音域が低めの方が良いかもしれないし、逆に全体的に曲のまとまりが欲しかったら、音域を広げすぎないのも良いかもしれない。
音域の高低は良い悪いではないのは覚えておきましょう。
あと歌モノなら歌い手の音域を知ることも必要。
一般的に男性の平均音域はラ~ソ(mid1A~mid2G)くらい、女性の平均音域はファ~レ(mid1F~hiF)くらい?
人によって違うからだいたいこのくらいの音域で。
歌モノを作る時は音域も意識すると縛りも出来て、メロディーも作りやすくなるでしょう。
メロディーは相対的なもの
メロディーは絶対的ではなく相対的なもの。
だから、『差を作る』ことが意外と重要なポイント。
例えば、Aメロは平たい感じにしてサビは高低差を付ける感じとか、Bメロでは短いリズムにしてサビではロングトーンにするとか。
あと、同じフレーズでも前半の展開を受けて後半の印象は変わるのもポイント。
例えば、同じフレーズを奏でたとしても、前半音数が少ないと後半に動きがある感じがするし、逆に前半に音数が多いと後半に止まった感じがする。
同じ1時間でも好きな人と過ごす時間は短く感じて、嫌いな人と過ごす時間は長く感じるみたいなことかな。
同じメロディーでも見せ方が違うだけで印象が変わる訳だから、こんなことも上手く使えば表現の幅が広がるかもしれない。
他にも『ロングトーン』は気持ちが溢れてるとも言えるし、逆に勢いを止めるブレーキの役割になるかもしれない。
平たいメロディーの後に階段を上がるメロディーは勢いが出たり、逆に階段を下がるメロディーは切なさを感じたりするかもしれない。
『メロディーは相対的』というのは大事な考え方だと思う。
メロディーが浮かばない時の対処法
どうしてもメロディーのイメージが浮かばない時は、とりあえず4分音符、2分音符とか分かりやすいリズムを打ち込んでおく。
そこから、メロディーを伸ばしたり短くしたりして、リズムの一部を変えてみる。
また、全部の音をかっちりさせなくてもいい。
あえて音をズラしたりして、とにかく引っかかりを見つけて、そこからメロディーのイメージを膨らませてみるのも方法としてはアリ。
テクニックとしては『シンコペーション』『レイドバック』『3連符』『テンションノート』などリズムや構成音からズラすことで音が浮き出て惹きつけるところもある。
ただ、大事なのは「なぜそのテクニックを使ったのか?」ということ。
気持ちが高ぶっていて勢いを出したいから『シンコペーション』させる。
溜め込んでいた気持ちを吐き出したいから『レイドバック』させる。
ノリが欲しいから『3連符』させる。
緊張感が欲しいから『テンションノート』にするなど、なるべく意図を持ってメロディーを選ぶことが大事だと思う。
テクニックに関してはまだまだたくさんあるから、気になった時に調べるようにしましょう。
最後は感覚で仕上げる
意図してメロディーを考えることで、思い通りの曲に近づけることが出来る。
だから、しっかり考えながらメロディー作りをしていくことを意識していきましょう。
でも、『最終的には感覚(センス)』になると思う。
どうしても入れたい音があったり、逆に音を抜いたり、メロディーに好みはある。
それに歌モノを作るならメロディーを間引きすることもあるし、正解はないというか、いろんな形の正解があると思う。
作ってる曲の「こんな風なメロディーにして!」という声を聴いて、その感覚は大切にしてあげるのがいいかな。
いろんな可能性の中から自分が思う正解のメロディーを見つけてみましょう。
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