現時点での作曲の手順がなんとなく固まってきたので、言語化しておきます。
「急にメロディーが降りてきて…」みたいなのに憧れていましたが、その才能はありませんでした。
後天性の能力を磨いて頑張りましょう。
作曲の方向性を決める
まずは「どんな曲を作りたいか?」を決めましょう。
どんな曲にしたいかが決まっているなら、それに従って進めてください。
決まっていないのなら、リファレンス曲(参考曲)を探しましょう。
今回の練習ではケツメイシの曲としていきます。
さて、下準備ですが、リファレンス曲を基に曲の構成に合わせてマーカーでイントロやAメロ、サビなどの小節の範囲を決めて、BPMも設定しましょう。
んで、コードトラックでコード進行を打ち込んでおく。
ついでにルート音をコピペしてベースも打ち込んでおきましょう。
今回の練習では特に作りたい曲にこだわりがないので、リファレンス曲の一部をそのまま使いましょう。
参考にするのは『曲の方向性』はもちろん、『コード進行』『BPM』『楽器』も同じにしておくと余計な事を考えなくていいかな。
楽器に関しては耳コピになるから、音が分からない曲も出てくると思う。
その時は無理にマネしなくてもOK。
あと、オリジナリティを出すためにキーはなるべく変更しましょう。
同じキーでも別にいいけど、リファレンス曲に引っ張られちゃうかもしれないので注意しましょう。
先にトラックを作るスタイルで作曲する
今回の目的は『意図や伝えたい事を狙って曲を作る』こと。
4つ打ちのドラムと全音符のコードを鳴らしてるだけでも何となくの曲は作れるけれど、ちゃんと意思を持った作曲にしたい。
そう考えると、いきなりメロディーを作るよりは、先にトラックを作るスタイルの方が自分には合っていると思う。
ピアノがほんのり弾けるくらいには成長したから、鍵盤でコードのバッキングをしてしっくりくるリズムを探しましょう。
もし浮かばなかったら先にドラムを打ち込んでもいいかも。
ジャンルにあったリズムを意識するとアイディアも浮かびやすくなるかな。
リズムが決まると曲の雰囲気も出てくるので、いろんなパターンを試してみてください。
ココの引き出しが増えると作曲がもっと楽しくなると思うから、暇があったらいろんなパターンを練習しておきましょう。
アレンジは2パターンで考える
アレンジはどこから手を付けたらいいか分からないことが多いけれど、基本的には2つのパターンがあると考えるのがいいかもしれない。
1つはピアノのバッキングに合わせたパターン。
例えば、右手と左手で違うリズムのバッキングをした時、
そのタイミングに合わせてギターやピアノ、ベースなどを鳴らしてみる。
ポイントとしては音の隙間に音を当てていくことかな?
スカスカしてる部分を補強するようなイメージを持ったり、複数の楽器で足りない部分を補うようなイメージを持つとアレンジもしやすいと思う。
逆にあえて隙間を作るのもアリだから、この辺は感覚次第で判断してください。
もう1つはフレーズを弾くパターン。
ピアノやギター、金管楽器などでメロディーとは違うフレーズを作ってみるとオリジナリティーが出るかな。
フレーズを作る時は短い方が個人的にはいい印象を受けるかも。
あと、あまりフレーズばかりだと曲が散らかっちゃうから注意が必要だけど、耳に残るところもあるから、この辺も感覚で探ってみてください。
曲にまとまりを出すなら前者、個性を出すなら後者って感じかなー。
メロディーの作り方
パッと思い浮かべばいいけど、私には鼻歌とかでメロディーを作れる才能が全くない。
メロディーなんて降りてこない。
だから、メロディー作りのヒントを与えてあげましょう。
コレは君だけの感覚なのかもしれないけれど「メロディーは作るものじゃなくて探すもの」というイメージを持ってください。
手探りしているうちに気持ち良いメロディーが見つかるはずです。
3パターンほどメロディー探しのヒントとなるやり方が見つかってるので、以下の3つのパターンから出来そうな方法を試してください。
Aパターン:コード音を基にメロディーを探す
コード音を4分音符なりの単音に振り分けてとりあえず音を鳴らしてみてください。
そこから音階を入れ替えたり、長さを変えたりしながらいろいろいじっていると、自分の中で引っかかりのあるフレーズが見えてくることがあります。
焚火で火を起こす時の種火みたいな感じかな?
ふいに火(メロディー)が広がることもあるので、その火を大事に育てる感じでメロディーを作ってみてください。
Bパターン:バッキングやリフを作ってみる
バッキングやリフを聴いてると音の情報が増えてメロディーが浮かびやすい気がします。
何となくでも形になったらとりあえずキープして、いろんなパターンのバッキングを試してみましょう。
アクセントの位置で印象が変わることが多いとも言われていて、4分頭は安定感が出て、8分裏はタメが生まれて、16分の裏は細かなノリが出る感じだそう。
音の長さを変えたり、単音にしたりするだけで音の印象は変わるし、その中でリズムが心地よいものが見つかると、メロディーが浮かんでくることもあるので、繰り返し音を聞きながらイメージを膨らませてみてください。
Cパターン:言葉からリズムを探す
どうしてもメロディーが浮かばない時は何か言葉を当てはめてください。
曲の方向性にあった単語を何でもいいから言ってみて、その単語をリズムに乗せましょう。
言葉には音程があるから、リズムに乗せるだけでメロディーにはなります。
単語でもダメなら短い文章でもOK。
言葉を伸ばしたり、タメてみたりすれば良い悪いはおいといてメロディーは作れるはずです。
この3つのパターンがメロディー作りの参考になるかな?
これで思い浮かばないなら、コード進行を変えたり、テンポを変えたりしましょう。
まぁ最初からいいメロディーが出来ることはないから、とにかく手を動かしてしっくりした音が見つかったら大事に繋げてください。
スケジュールを決めて時間制限を設ける
作曲は原則1週間で終わらせましょう。
だいたいの目安はこんな感じかな?
【スケジュール】
【月曜日】
曲分析、方向性決め、キー選び。
【火曜日】
『曲の構成』『BPM』『コード進行』の打ち込み。楽器(音色)選び。
【水曜日】
リズム決め、アレンジ(サビ)
【木曜日】
アレンジ(サビ以外)
【金曜日】
メロディー
【土曜日】
ミキシング
【日曜日】
完成と反省
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慣れてきたらもっと時間をかけずに作曲出来そうな手応えもあるし、アイディアが浮かぶんだったらどんどん前倒しで作業してください。
出来れば、ここにプラス歌詞とかボカロの練習も加えたいので、頑張って成長していきましょう。
意図して作曲出来るように頑張ろう
今までは何となく作曲をしてきた。
聴き心地が良かったり、印象的なサウンドがあったり。
もちろん出来上がりが良ければそれでも良いんだけど、ちゃんと狙いを持って作曲出来るようになりたいかな。
『音を言語化する』というか『自由にコントロール』出来たら、きっと音楽はもっと楽しいものになると思う。
自分の音楽センスは何となく優れたものではないような気がしてるけど、自分の感覚を最大限に発揮出来ればそれなりの曲には出来る気はしてる。
『何が分からないかが分からない』という感覚はなくなってきたから、これからは課題を見つけながら作曲練習していきましょう。
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