日本語検定の1回目の受験では準2級、2回目の受験で2級に合格しました。
今回は2回目の受験で2級合格を勝ち取るためにした勉強法などを以下で書いています。
あくまでも私の感覚の話にはなりますが、参考になる部分があれば幸いです。
とりあえず、日本語検定に合格したいなら『漢字』の勉強をしましょう!
以前書いた【概要篇】の続きとしてお読みいただければと思います^^

日本語検定2級合格のための考え方~2つの対策ポイント~
日本語検定に合格した対策に関してですが、以下の2点が大事だと感じました。
・『75%程度以上かつ各領域50%程度以上』で合格する意味を理解する
・苦手分野を克服する
日本語検定2級は『75%程度以上かつ各領域50%以上で合格』というのが超重要。
とりあえず100点はいらないです。(あくまでも合格を目的とするならですが…)
あと全体で75%以上の得点が取れても各領域で躓いてしまうと合格はできない。
なので、苦手分野を作らないのが大事になるなと。
詳しい配点はわかりませんが、『文法』『語彙』『言葉の意味』は問題数が少ないので、取りこぼしがないように注意する必要がありますね。
もし苦手分野がある場合は、その分野だけピンポイントでテキストなどを使って対策をしておくのも一つの手段でしょう。
自己分析で合格の糸口を見つける
1回目の試験で2級に落ちてしまい、「2回目の試験で合格するためにどうしたらいいのか?」を考えた時、最初に取り組んだのが自己分析。
まずは1回目の試験結果をもとに『自分には何が足りなかったのか?』を分析してみました。
実際に私が受けた1回目の試験の得点内訳をご覧ください。(2021年6月受検)
総合 | 敬語 | 文法 | 語彙 | 言葉の意味 | 表記 | 漢字 | |
私の得点 | 68.7 | 64.7 | 81.0 | 65.4 | 66.7 | 75.0 | 63.1 |
受検者平均 | 65.6 | 68.4 | 76.8 | 65.5 | 64.8 | 67.8 | 62.7 |
ここから分析できるのは2点。
1点目は「苦手分野は特にないですよ」ということ。
日本語検定2級は『75%以上かつ各領域50%以上』で合格。
それでいうと、各領域の得点率はだいたい65%以上は取れているので「どの分野もそれなりには取れるよ」と言えそうかなと分析しました。
2点目は「合格まであと6点足りないですよ」ということ。
準2級は『全体で65%以上かつ各領域50%以上』なので、「あなたは準2級の力はあるけど、2級合格まではもう少しですよ」と言われているわけですね。
細かく言うと6点以上足りないですが、75%程度なので小数点は切り捨てで考えて「合格まで6点足りない」と分析しました。
ここで意識したのが「現状を受け入れる」ということ。
子供の頃から勉強が出来るタイプではなかったですし、2回目は勉強期間が1ヶ月しかなかった。
もちろん普段は仕事もしないといけないですし、限られた時間で結果を出すためには完璧を求めてはいけないなと。
大事なのは『合格すること』と割り切って、「ギリギリでも合格するためにはどうしたらいいのか?」を考えました。
そこで課題として挙げたのが「あと6点どうやって取るか?」ということ。
「合格まで6点足りなかった」ということは、視点を変えれば「あと6点取れば合格できるよ」ということ。
そう思う事で、合格に対するハードルがそんなに高くないと感じられるようになりました。
ここで1つ問題だったのは「あと6点という数字は分かっているけれど、具体的にどう勉強すればいいの?」と、得点を取るための方法が分からないところ。
日本語検定はどれが何点か開示されていないのですね。
ただ『配点は分からないけれど問題数に注目すれば1問あたり何点か?』は私の成績からだいたい予想がつくことに気づきました。
1回目の問題数を調べてみると以下の通り。
分野 | 敬語 | 文法 | 語彙 | 言葉の意味 | 表記 | 漢字 | 総合問題 |
問題数 | 17問 | 6問 | 10問 | 13問 | 23問 | 20問 | 9問 |
問題数は合計98問。
そこから私の正答数を見てみるとこんな感じ。
分野 | 敬語 | 文法 | 語彙 | 言葉の意味 | 表記 | 漢字 | 総合問題 | 合計 |
問題数 | 17問 | 6問 | 10問 | 13問 | 23問 | 20問 | 9問 | 98問 |
正答数 | 11問 | 5問 | 7問 | 5問 | 19問 | 12問 | 5問 | 64問 |
得点率 | 64.7 | 81.0 | 65.4 | 66.7 | 75.0 | 63.1 | – | 68.7 |
○×問題とかもあるので「その辺りは配点が低いのかな?」とも思うのですが、こうしてみると「だいたい1問1点だな」と予想が付きます。
そうすると、あと6点というのはシンプルに「あと6問解ければ合格だよ」という風に言えるのかなと。
「じゃあどうやって6問取りに行く?」という目的がはっきりしたので、具体的に戦略を考えてみました。
あと6問を取りに行くための戦略
まず考えたのは「得意な分野で得点を稼げばいい」という発想。
苦手を克服するよりも得意を伸ばした方が気持ち的には楽かなと。
ただ、先ほどの問題数と正答数と見ると、得意分野の『文法』と『表記』はあと4問しか取れない。
「そしたら得意な分野で点は伸ばせないか」という事が分かりましたね。
ここで生きてくるのが、自己分析した時にわかった「苦手分野はないですよ」という点。
特に苦手分野がないのなら『それぞれの分野の得点率を挙げるよりも、1つの分野に絞って強みを作った方が効率が良い』との判断ですね。
次の課題は「じゃあどの分野を伸ばす?」ということになりました。
力を入れる分野を決める
まだ伸びしろのある『敬語』『語彙』『言葉の意味』『漢字』の4つの中から1つ選ぶわけですが、『語彙』に関しては10問中7問を得点しているので、あと取れても3点しかないから除外。
『敬語』か『言葉の意味』か『漢字』のどれかを選ぶのですが、私は『漢字』を選びました。
理由としては『敬語』は敬語特有の慣用的な言葉に慣れてない、『言葉の意味」は範囲が広くて1ヶ月じゃ勉強時間が足りないと思ったから。
そして、一番の理由は『漢字』を勉強すれば、意味とか慣用句とか、四字熟語、誤字訂正とかの勉強にも役立つと判断したから。
『漢字』の勉強は、その延長線上に『語彙』『言葉の意味』『表記』など他の分野の勉強にもつながってくるので一石二鳥だろうと。
という訳で、試験までの1ヶ月は『漢字』をメインに力を入れようと考えました。
ただ、『漢字』だけでなく他の分野も全体的に勉強はしていましたよ。
次で基本スケジュールを書いていきます。
私の勉強時間&スケジュールと勉強法
勉強は基本的には『1日1分野』で取り組んでいました。
分野が6つあるので、月~土まで各曜日ごとに1つの分野の問題だけ解いて、日曜日は基本休み(総合問題を解いていた日もあり)にしました。
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 |
敬語 | 文法 | 語彙 | 言葉の意味 | 表記 | 漢字 | 休み |
ちなみに、使ったテキストはコチラ。
1ヶ月(4週間)勉強期間があったので、問題集を4周ほど繰り返し解きました。
1回の勉強時間はだいたい30分くらいだったかな?
時間よりは密度の方が大事なので、集中力が続く時間を把握して、その時間内で勉強。
とにかく『出題パターンや問題形式に慣れる』ということがすごく大事だと感じたので、問題を解くときはココを意識して取り組んでいました。
出題パターンを把握しておくと、どんな問題が本番の試験で出てくるかわかっているので、落ち着いて問題に取り組めるのですね。
そうすると時間にも余裕が出来て、見直しが出来たりポジティブな面が多いと感じています。
漢字の勉強は無料アプリで十分
分野別の勉強とは別に、スキマ時間で漢字検定の無料アプリで問題を解いてました。
日本語検定2級の漢字レベルは、おそらく漢字検定2級とそんなに変わらないと思います。
私が調べた時には日本語検定のアプリはなかったのですが、漢字検定のアプリはいくつかありました。
とりあえず一通り全部ダウンロードして、その日の気分でアプリを選んでましたね。
部首以外は日本語検定の問題にも大いに役立ったと感じますし、クイズ感覚(遊び感覚)で出来るので、移動中とか待ち時間とかスキマ時間に漢字検定をアプリで勉強するのはおすすめです。
試験当日も会場に向かうまでの電車の移動中にアプリで漢字問題を解いていましたよ。
分からない・知らない言葉に出会ったら調べる
勉強とは少し違いますが、日常で気になった言葉を積極的に調べるようにもしてました。
例えば、ニュースを見た時とか本読んだりしたときに、分からない言葉はもちろんですが「知ってるけど何となくしか意味がわからないなー」という言葉もちゃんと調べていましたね。
言葉の意味を知ると、「言葉から感じられる意図とか感情とかも理解が深くなるんだなー」という経験もしたし、私はすごく大事なポイントだと思ってます。
その都度調べるのもいいと思いますけど、私はとりあえずメモっといて、夜ご飯食べ終わった後とか落ち着いたタイミングで言葉の意味を調べてましたよ。
以上、日本語検定の勉強法をまとめるとこんな感じ。
・隙間時間で漢字検定のアプリで問題を解く。
・日常生活で気になった言葉を調べる。
あくまでも私の勉強法で、一番大事なのは自分にあったやり方で勉強すること。
独自の勉強法があるならそれをやればいいと思います。
でも、もし「何したらいいかわからない…」という場合はこの3つを実践してみてください。
少なくとも私はコレ合格しました(゚∀゚)v
日本語検定2級合格の内訳を大公開!
私の実際の『総合および領域別得点率』は以下の通りでした。(2021年11月実施)
総合 | 敬語 | 文法 | 語彙 | 言葉の意味 | 表記 | 漢字 | |
私の得点 | 75.0 | 70.6 | 53.8 | 80.0 | 76.0 | 84.2 | 88.0 |
受検者平均 | 64.4 | 654 | 60.5 | 60.2 | 57.9 | 72.3 | 71.4 |
まぁ余裕でしょ(-。-)y-゜゜゜
…ごめーん!嘘ついた!m(T_T)m
危なかった!マジでギリギリ!(;・∀・)
自己採点した時に「これは受かるも落ちるも『1問の差』だな…」と思ってましたが、その通りでしたね。笑
しかも、得意だと分析してた『文法』でまさか躓くという…。
実はこの時に実施された『文法』の問題形式が過去問と違ったのですね。それで面食らった感じです。
なので、想定外の部分はありましたが、一応戦略はハマりました。
『語彙』『言葉の意味』『表記』『漢字』はほぼ10点以上の得点アップ。これは『漢字』の勉強に力を入れたからに他なりません。
決して自慢できるような成績ではないですが、相手が示す基準を超えているのは事実なので、堂々と「日本語検定2級に合格しました!」とお伝えしたいなと思います^^
結論:日本語検定2級合格のカギは『漢字』にあり!
日本語検定2級合格のカギは『漢字』が握っていると言ってもいいでしょう。
6つの分野がありますが、私の感覚的には別に6つに分ける必要はなく、『敬語』と『文法』と『漢字』の3つの分野くらいの捉え方でいいんじゃないかな?と。
分野が多いと「どんな勉強をしたらいいかわからない!」となりますが、紐解けば漢字の比重が大きい。
だから、何をしたらいいかわからなくなったらとりあえず『漢字』の勉強をしましょう。
『漢字』を勉強すると他の分野の向上につながる事が、私の試験結果からも読み解けるかなと思います。
『語彙』『言葉の意味』『表記』は『漢字』の延長上にあるので、勉強する時に「意味」や「送り仮名」なども意識して『漢字』の勉強をしてみてください。
以上が日本語検定の2級に合格した私の体験談となります。
もし「ここは役に立ちそう…」と感じられる部分があれば、参考にしていただければと。
このブログ記事があなたの役に立つ事を願っております^^
…と、私みたいなもんがエールを送ったところでおこがましいですから、代わりにこの方からのメッセージをお受けください。
いい意味で腹立つなー!ヾ(≧▽≦)ノ笑
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