映画『沈黙のパレード』を観てきました。
ガリレオシリーズはドラマから映画も全て観てきているのですが、今回も安定して「実に面白い(ノロдロ-)」と言ったところでした。
どこに着目して感想を書こうか迷いますが、シリーズ作品をずっと見続けているので、そこら辺を絡めながら書いてみましょうか＾＾
※以下、ネタバレを含むのでご注意をm(_ _)m
映画『沈黙のパレード』の感想～シリーズ作品ならではの魅力～
ガリレオシリーズは安定して面白いですよね。
ドラマなど何度も再放送されていますが、その都度観てる気がします。
『ガリレオ』にプラスして『古畑任三郎』『HERO』『コード・ブルー』『名前をなくした女神』あたりは内容を知ってるのに毎回再放送される度についつい観ちゃうね。
『ガリレオ』は何度も観ているので、何気ないシーンに実は伏線が張られていたりすることを知っています。
だから、最初から細かいシーンも見逃さないように集中して観ていて、あっという間に時間が過ぎました。
蓮沼の遺体現場に「なみきや」の娘さんが自転車で現れた時、「これは伏線かもしれない…」みたいな。まぁ、このシーンは事件と全く関係なかったけど(^^;笑
でも、この感覚になれるのはシリーズ作品でどういうプロットかを知っているからこその面白さだと感じましたね。
そんな感じで一瞬も見逃せないのかったので、物語が進むにつれて真相が明らかになっていくたびに、どんどん引き込まれていきました。
『沈黙のパレード』のタイトルの意味が秀逸
ガリレオの映画シリーズはタイトルが毎回秀逸ですよね。
『容疑者Xの献身』も『真夏の方程式』も作品を観ると、「このタイトルばっちりだなー」と感じるのですが、今回の『沈黙のパレード』も最高のタイトルだと感じます。
黙秘することで容疑から逃れた殺人犯、何もしゃべらないことで周りの人たちを守る人々など、『沈黙』がこの映画のキーワードでしたね。
もっと言えば、沈黙による人々のつながりの強さを感じたし、沈黙したから悲劇も生まれてしまった。
最後は沈黙を破る事で終止符が打たれるわけで、ビシッと筋が通っていますね。
また『パレード』の要素も凄く感じました。
実際に商店街で行われたパレードに乗じて事件が起きたわけですが、それ以外の部分からもパレード要素がある印象。
例えば、いろんな人が関わりながら事件を起こすところや連鎖する様子は、パレードのような感じもします。
また、気になって調べてみたのですが『パレード』には『誇示』という意味もあるようです。
黙秘することで自分は犯人でないと誇示する感じや、ラストシーンで草薙が警察の誇りをかけて証拠を探すと新倉に示したのも誇示してると感じられる。
いろいろ考えると『沈黙のパレード』というタイトルは、これしかないってタイトルに感じますね。
いろんな才能が集結した映画
今作はいつも以上に豪華キャストが集結してましたね。
私は演技のことは良く分かりませんが、才能あふれる人たちが集まってるのはわかります。
また、主題歌の『ヒトツボシ』も素晴らしい曲で、福山雅治さんの才能を感じます。
『ヒトツボシ』というタイトルも劇中で佐織で歌っていた曲がホルストの『ジュピター』でしたし、こういうところからも曲も作品の一部だと感じさせてくれます。
才能で言えば何といっても東野圭吾さんの作る作品の物語力が圧倒的。
複雑なのに整理されていて、ストーリーが二転三転していても設定などに無理がなくて軸がしっかりしてる。
主人公を目立たせながらも、多くの登場人物の個性も出せる。
どうやったらこんな物語が作れるのか…さっぱり分からない(゜.゜)<ｽｺﾞｽｷﾞﾙ…
おそらく他にも映画に詳しい人から見れば「あのシーンの演出やカット割りが…」とか感じただろうし、音楽に詳しい人から見れば「劇中に流れる音楽が…」とか、それぞれが感じた才能に溢れていたんだろうなーと思います。
人気シリーズでコレだけ長く愛されているのは、いろんな才能が集結しているからなんでしょうね。
今作も実に面白い映画でした。
連続ドラマは難しいかもしれませんが、またシリーズが映画化されて欲しいですね＾＾
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