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君たちはどう生きるかの読書感想文-後悔は点ではなく線で考える

少年のシルエットのイラスト画像 読書

吉野源三郎・著『君たちはどう生きるか』を読んだので読書感想文を書きました。

数年前に漫画とかで人気が出て、テレビなどで解説しているのを観ましたが、原作をしっかり読んだのは今回が初めて。

子供の教養のための本のようですが、大人が読んでも改めて学ばされる部分がたくさんありますね。

とりあえずは感想文から書いていきましょう。




「君たちはどう生きるか」の読書感想文

【タイトル:後悔は点ではなく線で考える】

友達との約束を守れなかったコペル君はその事をずっと後悔していた。

けれども、叔父さんの言葉をきっかけに友達へ謝罪の手紙を書き、後悔している自分の気持ちと向き合うことが出来た。

後悔と向き合うためには自分の弱さと向き合う強さが必要だ。

コペル君は『どう生きるのか』の一つの指針をこの出来事で見つけただろう。

 

私はコペル君の倍以上も生きてきた。

当然、彼と似たような経験を私もしているし、彼以上のたくさんの後悔を経験している。

そして今はどんなに気を付けても後悔しないで生きていくことは無理だと知っている。

私は後悔に対して全て正々堂々と向き合わないこと、時に諦めやずる賢さが必要な事も学んできた。

『どう生きるのか』の答えはおそらく一つではないだろう。

 

けれども、この先で起きる後悔に対してはコペル君のような気持ちでいたいと思った。

そう思えるのはコペル君のお母さんの『石段の思い出』のエピソードを聞いたからだ。

人が一生のうちに出会う出来事の多くは一回限りのもの。

でも後悔した経験があるから、たった一回限りの事に対しても真摯でいられる。

そんな風に考えることは一度もしたことがなかった。

後悔は消えないし、時間は戻らないから取り戻すこともできない。

後悔は後悔のまま存在し、時にその想いに苦しみながら付き合ってきた。

だけど、後悔を点ではなく線で考えれば無駄ではないと思えることを『石段の思い出』のエピソードから学んだ。

これからは後悔に対してもっと柔軟性を持ってもいいかもしれない。

 

間違いや過ちを犯した時とても後悔する。時が戻せたらどれだけいいか考える。

けれども、起きてしまった事実は変えられない。

だとしたら、どうすれば未来の自分は後悔を正しく扱えるのかを考えるの方がいい。

マイナスな出来事があったから当たり前や些細な事にも気づける。後悔は点ではなく線で考える。

『どう生きるのか』は自分の経験を元にその都度答えを探すものなのだろう。

(801文字)

まさに「君はどう生きるの?」と問いかけられた

印象としては「啓発×小説」という感じで、読みやすさと学びに溢れている本ですね。

『夢をかなえるゾウ』と似たような感じがしました。

昔の作品ということで読みにくく感じる部分もありますが、小説が苦手な人でもスラスラ読み進められる作品かもしれませんね。

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この作品は「モノの見方」や「貧乏」などいくつかテーマがあって、そのテーマを通じて「どう生きるか?」「どう考えるか?」を問いかけているかと思います。

今回はコペル君が友達を裏切ったことで後悔するシーンに着目して読書感想文を書いてみました。

似たようなことは誰しもが経験したことがあるでしょう。

周りは別に気にしてないんだけど、自分は気にしちゃってるみたいなこと。

「すぐに謝っちゃえばいいのに」と思う反面、「意外とこういうのって謝れないんだよねー」と、コペル君を通じて自分が当事者だったらと考えさせられました。

まさに「君はどう生きるの?」と問いかけられた感じですね。

普通の小説とは違って、ただ物語を楽しむだけではないので、いろいろ考えながら読めた作品でした。

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『後悔』の扱い方を学んだ『石段の思い出』

感想文ではコペル君が友達を裏切った場面に着目しましたが、この場面に着目したのはコペル君のお母さんの『石段の思い出』のエピソードが「なるほどなー」と思ったからでした。

コペル君が後悔した出来事は、謝って後はどうなるかは相手次第というのは相場だと思います。

『人事を尽くして天命を待つ』みたいなものは、後悔に限らず、努力などにも通じる事かなと。

でも、どこかしっくりこない部分もありました。

それはどうあがいても「後悔はプラスに出来ないよなぁ」と思っていたから。

ただ、その感覚を変えてくれたのが『石段の思い出』の話です。

後悔は点ではなく線で考える

人間の一生のうちに出会う一つ一つの出来事が、みんな一回限りのもので、二度と繰り返すことがないのだということも、―だから、その時、その時に、自分の中のきれいな心をしっかりと生かしてゆかなければいけないのだということも、あの思い出がなかったら、ずっとあとまで、気づかないでしまったかもしれないんです。

一部を抜粋しているので、この部分の引用だけではわかりにくいところもあるけれど、コペルママの一連のエピソードはハッとさせられましたね。

要は『後悔をしているけれど、それと引き換えに人の親切を感じられるようになる』など、後悔した事で人生の大切なことを教わることが出来たわけですね。

後悔ってそう簡単に消えないです。

だから後悔するわけですが、後悔した経験があるから、いま気づける何かがあるとコペママは教えてくれた。

もし後悔が一生消えないものなら、いっそのこと活かしてしまえみたいな感じでしょうか。

もちろんそんな単純に割り切れるものではないんだけれど、「そういう考え方もあるかー」と知れただけでも、ものすごく価値のある本だったかなと思います。




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