『星の王子さま』の読書感想文を書いたのですが、私はこの本を読むと毎回YUKIさんの『Hello!』という曲が頭をよぎります。
何度も聴いてきた曲ですし、何となく『星の王子さま』と関係しているんだろうなーくらいに思っていたものの、深く考えることはしませんでした。
ただ今回、感想文を書いたのをきっかけに深く考えてみたのですが、この『Hello!』という曲はとんでもない歌詞だということに気づきましたよ。
YUKIさん、あんた天才だよ(;´∀`)<センスノカタマリ…
※これから書く歌詞の解釈は私の勝手な推測です。クレームは一切受け付けません(´∀`*)ウフフ

YUKI『Hello!』の歌詞から『星の王子さま』を連想する訳
その答えは私にはわかりません。
けれども、私はこの曲を聴くと『星の王子さま』を連想します。
それはラストのサビ前、ブリッジ部分の歌詞がそう思わせてくれるから。
夢は砂漠のバラ
オーダーメイドよ 赤いドレス
王子様なら知ってるの
ヘビと知恵比べしているから
引用元:『Hello!』-YUKI
「砂漠」「バラ」「オーダーメイド(特別な存在)」「王子様」「ヘビ」という言葉は『星の王子さま』に出てくる言葉で、ここから『Hello!』を聴くと連想してしまうのです。

「交差点」「信号機」「排気ガスのにおい」「クラクション」「壁の落書き」「破られたポスター」という言葉からMr.Childrenの『Any』を思い出すみたいな感覚ですな(・ω・)
サビの部分では「世界中をひとっとび」という部分もあり、この辺りも本を連想するかもしれませんね。
おそらく、『Hello!』から『星の王子さま』を連想するのは私だけではないと思います。
本を読んだ事がある方なら「なんか関係あるのかなー」と感じるのではないでしょうか。
YUKI『Hello!』の歌詞を考察してみよう!
一読しただけではちょっと意味がわかりにくい歌詞ですが、『星の王子さま』をモチーフにしていると考えるとスッと意味が入ってきます。
…ただ『星の王子さま』の物語を知らないと意味がわからないかもしれません。
物語の内容を知らない方はとりあえず読んでみてください。
読んだところで意味が分からない可能性はありますが。。。

ここからは比喩的(メタファー)な解釈を基に、比喩的な歌詞を解釈していくので、伝わらない場合は置いていきます!(-ω-)b笑
1番の歌詞は『今』を表している
1番の歌詞が『今』を表していると感じるのは「当たり前を積み重ねて暮らしている」と言っているから。
『今』と書きましたが、『日常』とかでもいいと思います。
そして、この歌詞の意味が分からなくなるのが、サビの部分。
世界中をひとっとび
くじらの背のむこうに
アイディアを売るキャンディマン
まだわらってる
引用元:『Hello!』-YUKI
…何じゃこりゃ?(・。・)
初見だとココの意味が分かりにくいですよね。
私なりに解釈すると「現実世界にはいろんなヤツがいるよね」ってことかなと思います。
ポイントになるのは序盤(Aメロ)の歌詞。
「さかなつり」と「ゆめのあと」
「ありがとう」と「さようなら」
「おんなのこ」と「おとこのこ」
これらは対比関係にあると言えます。
とすると、『くじら』と『キャンディマン』も対比関係と考えられるのかなと。
『キャンディマン』の意味は簡単に言えば「子供に被害を与えようとする悪い大人」のこと。要はマイナスの意味。
そう考えると『くじら』は「幸運」などプラスの意味となる。
ホエールウォッチングとか何となくラッキーな感じしますもんね。
「幸せとか良いモノの向こう側には不幸とか悪いモノもあるよ」って感じで、結果「現実世界にはいろんなヤツがいるよね」と解釈しました。
2番の歌詞は『過去』を表している
対照的に2番は『過去』を暗示しているのかなと。
それは「なつかしい こえがする」あたりからも推測できそう。。。
サビの部分の「君は誰にも似てない」の所から、ここは『過去』というより『昔の自分』や『子供の頃の自分』みたいなニュアンスがあるような気がします。
『星の王子さま』でいうところのバラのシーンを私はイメージしました。
「あのバラと同じようなバラがあるけれど、自分が育ててたバラは特別なものだよ」的なシーンね。
ココまで解釈してみると、1番は「現実」とか「大人」とか「今」とか、すごくリアリズムに溢れている内容。
2番は「無邪気」とか「子供」とか「昔」とか、ファンタジーに溢れている内容に感じます。

この状況を受けて、この後ブリッジ部分の歌詞と大サビに入るわけですが、そこで出した答えが私はとても素敵に思いました。
ラストの歌詞から読み解ける着地点が素敵
「現在」と「過去」を1番と2番で歌ってきたら、最後に着地するのは「未来」の話になります。
そこで出てくる歌詞が
「夢は砂漠のバラ オーダーメイドよ 赤いドレス」
このフレーズからは「現実」と「理想」が混ざり合っている感じがします。
『星の王子さま』では砂漠のバラはありふれたモノ、代えの利く存在でした。
けれども、それをオーダーメイドと言っている。
つまり「ありふれた存在だけれども、それは同時に特別な存在でもある」ということ。
そして相反する感覚を持ち合わせているのが王子様。
王子様は子供のような純粋な気持ちを持っていて、同時にヘビから知恵を授かった。
だから「夢は砂漠のバラ オーダーメイドよ 赤いドレス」という表現を知っているのは王子様なのですね。
どこにでもあるバラ(愛情の象徴)が、どれも特別なもの。
そんなことに気づけたのなら世界中は愛で溢れていることにも気づける。
知恵を持った大人が子供のような純粋さを持っていたら、幸せな世界になるのかもしれませんね。
そこまでいかなくても、「ハロー!」といつでもどこでも出会った人に話しかけられたら素敵だなーと思います^^
ポジティブなYUKIとネガティブなYUJI
この歌詞は本当に素敵だなと感じるのですが、それはYUKIさんの結論の出し方が素敵だと。
もしこの曲が『星の王子さま』をモチーフに書かれたものだとしたら、YUKIさんが見つけた答えと私(YUJI)が見つけた答えは違います。
YUKIさんは理想と現実を受け入れて、それでも夢を見ている(見せている)。
世界中を回ったら、みんな手を繋いで、大きな声で笑って、愛で溢れている。
そんな気持ちを歌えて届けられるのは素敵ですよね。
一方で、YUJIさんの読書感想文からは理想と現実を受け入れて、現実に目を向けている。
どうしたら「大切なもの」に目を向けられるかにフォーカスを当てている。
どうしても振り切れない、大人の悪い部分が出ているのを自分でも感じます。なんか俺の感想って説教臭いもんね。笑

まぁ別にどっちが良い悪いはないと思うけど、どっちに陶酔するかと言われたらYUKIさんの方だよね。。。
YUKIの歌詞はスゴい!
YUKIさんの書く歌詞はどれも面白くて、でも私の頭ではどういう意味なのか解釈が出来ないものもあって…でもでも、それがまた楽しくて本当に魅力的なアーティストだと思います。
魅力の一つとも言えるのが、ちょっと官能的な表現がある曲。
スピッツとかあいみょんとか、歌詞も魅力的なアーティストはどこか官能性がありますよね。
YUKIさんの曲で言うと『うれしくって抱き合あうよ』は「この表現力はスゴいなー」という言葉しか出ないです。
「くろすぐり色の玉手箱を 身の程知らずの指で開ける」
ここだけ読むと意味が分からないですが、歌詞の流れに沿って読むとこの表現力の凄さに気づけると思います。
何より「いやらしすぎない」のがスゴい。
これはきっと曲調だったり、本人の歌唱とかキャラクターとか…いろんな要素が合わさって絶妙なバランスになっているのかなー(゜_゜)
私は学生時代にYUKIさんを聴いて育ってきたので、若い世代にもぜひ魅力を知ってほしいですね。
まぁ私のブログはティーンエージャーに突き刺さる内容ですから、きっと届くのではないでしょうかね(。-`ω-)
おぉ誰だ!そもそも読まれてねーだろって言ったヤツ!( `ー´)ノ<ソノトーリダヨ!
ちなみに、私は女の子にはカラオケで『ビスケット』を歌ってほしいです。
…どうでもいいっすね m(_ _)mシツレイコキマシタ
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