日本を代表するロックバンドTHE BLUE HEARTSの『Train-Train』は説明不要の名曲。
『青春』を想起させて、人生の応援歌にしている人も多いでしょう。
私も思春期の頃にこの曲に出会い、胸が熱くなったり、カラオケで盛り上がったりしました。
んで、最近ある事をきっかけに『Train-Train』の歌詞を思い出して、改めて歌詞について考えて「こう考えてみたら面白いかもな?」と感じたことがあったので、その辺りの考察をしてみようと思います。
『Train-Train』の歌詞の意味を簡単に考察
歌詞の解釈は自由だと思うので、いろんな捉え方があると思いますが、シンプルに言うなら「夢を追いかける人への応援歌」でしょうか?
私なんかはこの曲を聞くと『青春』というキーワードが頭に浮かんできて、熱い気持ちになりますよね。
「果てるまでどこまでも突き進んでやるぞ!」とそんな強さを感じます。
一方で、弱い者の味方をしてくれる優しさも感じるし、弱い者の気持ちを代弁してくれる感じもして、曲を聴いた人の気持ちをスッと整えてくれる温かさも感じます。

誰が聴いても、どの時代で聴いても色褪せない『名曲』ですよね。
『Train-Train』を聴いて『青春』をイメージするのはなぜ?
先ほど「この曲を聴くと『青春』というキーワードが頭に浮かぶ」と書いたのですが、そうイメージするのはなぜか?
それは【見えない自由がほしくて 見えない銃を撃ちまくる】の部分の歌詞がそう思わせるのでしょうか。
思春期の頃、特に中学生の頃なんかは身の回りのすべてが煩わしく感じますよね。
「学校に行く意味ってなんなんだ?」「親も先生もウザいんだよ!」
そんな風にして思春期は過ぎていくものです。
「不自由を感じているから」見えない自由が欲しくなって、「この感情をどうにかしたいから」見えない銃を撃ちまくるわけですな。
この場合の銃は『言葉』の意味かな?
まぁ、『このどうしたらいいか分からない気持ち』を万人が納得する言い回しで表現してるのが『Train-Train』の歌詞の凄さですし、「ロックってかっこいいな!」と思わせてくれますよね。
ちなみに、私は中学生の頃、無遅刻無欠席無早退の『皆勤賞』でした(。-`ω-)b<ロックダネ

…えっ、ロックってそういうことでしょ?(゚∀゚)笑
『Train-Train』が『列車』である事の意味を考察
さて、本当に書きたいのはココからなのですが、「Train-Trainって『列車』だからいい歌詞なんだろうなー」って思うんです。
分かりますよ。「こいつアレだ…バカなんだ(゜.゜)」って思う気持ちは。
そりゃ『Train-Train』と言うタイトルなんだから列車という言葉が出てくるのは特別な事ではないのですが、列車という存在が持つイメージが素晴らしくマッチしているなって思うんです。
あくまでも私の感覚なので、違うと思ったら「違うかなー」と思いながら読み進めてください。
列車の持つイメージ①…目的地まで真っすぐ進む
列車の持つイメージとしてパッと思いつくのは『目的地まで真っすぐ進む』というもの。
一度走り出したら終着駅まで進むところは、意志の強さみたいなものを感じますし、だからこそ歌いだしの【栄光に向かって走る】という言葉も、「この旅は成功するんだろうな」と希望を感じますね。
また、列車と聞くと田舎から上京するイメージも私は受けます。
私の感覚で言うと、電車だと日常的な部分を感じるけど、列車は非日常の印象があるのですね。
それは寝台列車とか貨物列車とか、寝ている間に人を移動させたり、人以外のものを運ぶところから非日常を連想して、そこから田舎から上京するみたいなイメージをしています。
そういったところからも意志の強さや希望を感じられるのですね。
列車の持つイメージ②…停車と出発を繰り返す
列車は一本道だけれども、その途中で停車と出発を繰り返して目的地まで進んでいきます。
目的地は決まっているけれども、その道中では挫折だったり、出会いを繰り返して、進んでいくというイメージが持てます。
時には整備のために立ち止まることもあるだろうし、時にはのんびりと窓の外の風景を眺めたりするだろうし、立ち止まったり進んだりしながら目的地を目指すのが素敵ですよね。
もしこの曲ののタイトルが『Plane-Plane』だったら、意味が全然違うと思うんですよ。
飛行機は出発したら途中で止まれないですし、『Train-Train』の世界観で言うのなら『遊び』が足りない印象を受けますよね。
立ち止まることもプラスに考えられる列車の方が適しているんだろうなと感じます。

「そもそも『Plane-Plane』だったらこの曲成り立たないだろ…」とか、そういうのやめてよ。悲しくなっちゃう…(/o\)
列車の持つイメージ③…決められたレールの上を走る
列車の持つイメージとしてもう一つ『決められたレールの上を走る』という事も考えられますね。
『決められたレールの上を走る』という言葉は、どちらかというと揶揄したり、マイナスの事として使われることが多いと思うのですが、私は『決められたレールの上を走る』ことって凄く大事なことだと思っています。
それは『世の中が決められたレール(ルール)の上で成り立っている』から。
「人と違うことをしたい!」という人は多いと思うし、それこそ思春期くらいの年齢だったらそう強く思うかもしれないけれど、人と違うことはルールに則って行うべきことなんだよね。
列車という言葉からレールを連想するけれど、そこには「世の中のルールからは外れちゃいけないよ」という事も感じられます。
『Train-Train』という曲からは『決められたレールの上を走る』という印象は受けませんが、音楽のルールに則って主張しているわけですし、決して奇をてらっているわけじゃない。
だからこそ、この曲はよりカッコよく感じられるのですね。
…ってことは、やっぱり皆勤賞ってロックだよね?(゜.゜)笑
ちなみに『世の中のルールって誰が決めたの?』というのが気になる方は、新渡戸稲造の『武士道』を読んでんでみることをおすすめします。
きっと何となくは分かる…というか感じられるはずです^^

“あの列車”に乗る事を忘れない
『Train-Train』で歌っている列車は『あの列車』なんですよね。
『あの列車』の『あの』をどう捉えるかは人それぞれですが、私は「ちょっと先にあるたった一つの列車」かな?なんて思っています。
『この列車』じゃないから、きっと目の前にはない。
『はだしのままで飛び出して乗ろう』としているから、代わりはない。
栄光に向かいたいなら、今いる位置からちょっと勇気を出してある程度は自分の足で進まないといけないわけですね。
それに、裸足のままで飛び出さないといけないくらい時間がないわけです。
人間は歳をとる一方ですが、いつだって今が一番若いわけですから、「これだ!」と思ったものがあるなら、今すぐにでも飛び乗った方が幸せなんじゃないかな?とは思うよね。
別に列車なんだから途中で乗り換えたっていいし。
そんな事を思いながら私は今日も駅を探しています。笑
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